経済を刺激すべく、中国中銀やECBも動き始めた。株価は上昇する一方、新たなリスクの芽も生まれ始めている。そもそも7年間も金融緩和を続けて、限界や問題が生じないかという問いだ。
21日の金曜日、市場を驚かせたのが中国の人民銀行の利下げだ。2012年以来の利下げとなる。
その発表から数時間後、今度はECBのドラギ総裁が、ECBはインフレ率を持ち上げるため、新たな手段をとると述べた。ECBが欧州各国の国債を大規模に購入するのではないかとの観測が浮上している。
日本銀行のことは言うまでもなく、世界各国の中央銀行による金融緩和競争に火がついた観がある。
こうした中央銀行の活動を受け、米ドルが他の通貨に対して全面高になっている。また、こうした欧州やアジアの中央銀行による緩和政策を投資家は歓迎しているが、いくつかのリスクが存在する。資産バブルとインフレのリスクだ。さらに、構造問題に政策担当者が取り組まなくなるリスクも挙げておかねばならない。
まさに日本にとって耳の痛い指摘であろう。
http://online.wsj.com/articles/central-banks-move-to-boost-global-growth-1416617106?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories