英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャ抜き打ち選挙

 薄曇り。年末だというのに(だからか?)、大きなニュースがてんこ盛りである。
 原油先物相場は引き続き低価格で推移している。来年1月引き渡しのブレント原油は、66ドル84セントで引けた。価格を反転させる材料が少ない。テクニカル要因でやや持ち直しているだけだ。
 EIAが来年の国内生産予測を10マンバレルほど引き下げたり、在庫の予想が減少したり、などの修正はあるが、大きな動きにはなっていない。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-recover-after-steep-selloff-1418124023?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ギリシャで抜き打ち選挙が行われようとしている。ギリシャの株式市場が1980年代以来の大幅な下げを記録した。ギリシャ発のユーロ危機再燃となるのだろうか。
 引き金を引いたのはサマラス首相の発言だ。抜き打ちで大統領選挙を行うと述べた。もし彼の支持する大統領候補が当選しなければ、今度は総選挙が待っている。もしかすると、投資家が恐れる急進左派が政権を握るかもしれない。
 急進左派は、国債の再交渉と公的支出の拡大を訴えている。これは国債債権者団には受け入れられない。
 ロシア、ウクライナ情勢が2014年に大きな話題、注目となったように、今後6週間の動き次第では、ギリシャが国際的な注目をかっさらうかもしれない。もし、急進左派が政権を握れば、ユーロ圏は財政同盟に動くか、最初のユーロからの離脱事例が出るかもしれない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4db45c9c-7f95-11e4-b4f5-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3LM5rWhgF