英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

GDPショック

 晴れ。
 昨日のGDP速報のサプライズと株安について。安倍首相のアドバイザーが追加の経済対策を提言している。それにしても、経済小国ならいざ知らず、世界有数の経済大国が数パーセントの増税でこれほど大騒ぎするのも珍しいのではないか。
 発言の主は内閣官房参与の本田悦郎教授。所得減税などを訴えた。
 普通、2四半期連続でマイナス成長になると、リセッションと認定される。
 http://online.wsj.com/articles/abe-adviser-calls-for-more-economic-stimulus-for-japan-1416242064?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 油価の下落によってOPECの結束が試されている。特に注目は調整役をこれまで務めてきたサウジの動向。サウジは生産量の削減を期待しているが、関係者によると、ベネズエラに対し、サウジは生産をカットしない、と伝えてきたという。しかし、もし生産調整に成功しなければ、世界的な原油カルテルとしてその影響力が殺がれることになる。
 http://online.wsj.com/articles/falling-oil-prices-test-opec-unity-1416188605?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 帰属家賃除きの実質家計消費の推移をみたグラフ。4月の消費増税後の落ち込みは、東日本大震災以来の規模になっている。一方、企業の設備投資は1年前と比べて3パーセントほど高いが、政府は落ち込むのではないかと心配している。
 後半は政府債務と民間債務を合計した分析。両方をあわせれば、諸外国と比べ、日本のGDP比の債務規模はそれほど突出したものではない、とする。
 http://ftalphaville.ft.com/2014/11/17/2045622/japans-debt-problem-in-perspective/