英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ブラジル財務大臣

 曇り。
 久しぶりに注目されたOPECの動き。結局、日糧3000万バレルの生産目標を変えるにいたらなかった。原油価格のブレントは1バレル75・77ドルと、4年ぶりの低水準に沈んだままだ。世界的な石油メジャーの株価も下落した。
 アナリストの分析だと、もしOPECが価格を底上げするなら、100万バレルから150万バレルの生産カットが必要になる。この夏以降、原油価格は3割も下がっているからだ。
 油価の下落は産油国の財政に影響を及ぼす。OPECメンバーの中で、現在の油価の水準に耐えられるのはカタールクウェートくらいだ。
 一方、消費国は油価下落の恩恵を受けている。米国の消費者はガソリン代を節約でき、その代わりに外食や家電製品、散髪などにお金を使うことができる。
 ある試算によると、ガソリン価格の下落が6ヶ月続くと、750億ドルの減税に相当する、という。
 http://online.wsj.com/articles/opec-leaves-production-target-unchanged-oil-price-falls-1417086606?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 世界経済のリスクとして指摘される中国経済。中国政府当局はハードランディング回避に躍起だが、まもなく預金保険制度を導入する。
 http://online.wsj.com/articles/china-close-to-launching-bank-deposit-insurance-1417098000?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ブラジルの財政再建の動き。財務大臣に新しくLevy氏が就任し、財政収支を改善させることを約束した。プライマリーバランスを対GDP比で2パーセントに徐々に改善すると約束した。期間は3年程度を想定している。
 Levy氏は前任者と反対に、財政タカ派として知られる。
 資本市場はこの動きを歓迎している。今週、ブラジル通貨は下落している。ルセフ大統領がポピュリスト的政策を改めるのではないかとの期待からだ。Levy氏の就任はルセフ大統領が2011年に就任して以来、最大の転換点になる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/aa23b080-764a-11e4-a777-00144feabdc0.html#axzz3KJe1oWyx