英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

低成長の覚悟

 ようやく晴れた印象。
 欧州首脳は低成長率を覚悟しているかのようだ。ドイツ・ブンデスバンクのワイドマン総裁は、この危機は10年続くと述べている。ワシントンで行われたIMFの会議でも、危機を脱する政策手段があるかのような考え方について、欧州首脳から深い懐疑の声があがった。IMFや米国のFedと、欧州首脳との間には深刻な政策哲学に関する相違がある。
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323551004578437033385632480.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ラインハート・ロゴフ論争は続く。高い公的債務残高は心配すべきものなのか、という問いかけ。ラインハート・ロゴフ論文は、3つのデータを使用して、高い公的債務残高と低い実質GDP成長率は相関している、との結論を導き出している。3つのデータの一つは、200年に及ぶ20カ国のデータを使っていること。2つめは、1970年から2009年の20新興国のデータ。3つめは過去50年間の20の先進国のデータ。Herndonらの論文は、3つめのデータを問題にしている。
 http://www.econbrowser.com/archives/2013/04/reinhartrogoff.html