英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

民間投資家を締め出せ

 晴れ。陽気がすっかり春らしい。
 先日の黒田緩和以降、日本に関する記事が増えている気がする。下記の記事もその一つ。
 日本の金融緩和が新興国への投資家の資金流入につながっている、と指摘している。マネーフローの源は日本の投資家の資金。よりよいイールドを求めて動き回り、その結果、トルコや南アフリカの株式や通貨の上昇をもたらしている。
 これに対し、受け手となる新興国側ではあふれんばかりの外国資金に悩まされている。為替高が輸出競争力を落とし、ブラジルをはじめとした国々は日本の金融緩和への対抗策を検討している。トルコやチリの高官の発言も飛び出している。
 一方、4月4日に日銀がアナウンスをして以降、新興国市場の債券市場に流れ込んだ資金は4億ドル強に達したという。
 日本の個人投資家は今年に入ってすでに3兆円の外貨建て資産を購入した。昨年は1・8兆円の売り越しだった。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324010704578419034068976210.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 今年初め、米国債の下落を見込んだ投資家はここ数週間、そのポジションに2つの意味で痛手を被った。一つは米国の経済指標は思ったほど芳しくなかったことだ。このことは、Fedが金融緩和政策を手じまいするのはそれほど早くないと考える「債券強気派」を勢いづかせた。 
 債券弱気派にとって、もう一つ誤算だったのが日本銀行の金融緩和政策だ。世界の2大中央銀行が、世界の2大国債市場から、民間投資家を締め出そうとしている。
 日本国債市場から締め出されたことで、1・1兆ドルの債券を保有する日本の機関投資家は、日本国債に代わる投資先を見つけなければいけない。このことが世界の債券市場に大きなインパクトを与えている。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324485004578422381900906680.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection