英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-01-01から1年間の記事一覧

TPP後の世界

曇り。今日は祝日である。 トランプ氏が就任後、ただちにTPP協定を破棄することを表明したのをうけ、中国が動き出した。米国主導の貿易協定がしぼむに伴い、中国主導の協定を狙っている。アジア地域において自身の影響力のある協定を広げる狙いだ。 具体的に…

左傾化する経済学者たち

ブランシャール氏。米国の財政赤字の規模がどれほどになるのか、推計している。 たしかに長期でみた公共投資のメリットはゼロよりは大きい。では、もっと大きな借入を政府が行うと、そのメリットは大きくなるのは明らかではないのだろうか。答えは、それほど…

ドル高のマイナス面

トランプ新大統領の財政を活用した成長期待に基づき、ドル高が進行している。そのマイナス面とは何だろうか。ドルは13年ぶりの高値をつけている。 http://www.wsj.com/articles/the-darker-side-of-the-dollars-rise-1479744579

トランプ後の楽観論

雨。朝、強烈な揺れ。福島震源の地震である。大丈夫だろうか。 米国の株価はダウ、ナスダック、S&Pの3指標がそろって高値をつけた。トランプ後の楽観論が少なくとも株式市場には漂っている。 http://www.wsj.com/articles/european-stocks-flat-1479717711 …

サルコジ破れる

来年は欧州にとって、政治の年になる。 まずフランス。サルコジ元大統領が大統領予備選挙で破れた。フィロン氏とジュペ氏が2回目の投票に臨む。これは11月27日に行われる。 フィロン氏は社会的には保守派で自由市場改革者である。サッチャー氏を尊敬し、同…

新国務長官はロムニー

曇り。今日も天気は下り坂。 引き続きトランプ政権の人事関連のニュースが相次いでいる。ペンス新副大統領によると、ミット・ロムニー氏が国務長官候補なのだという。ロムニー氏は土曜日にトランプ氏と会談している。ロムニー氏は選挙期間中、トランプ氏のこ…

ナショナリズムがやってきた

エコノミスト最新号。新たなナショナリズムの時代がやってきた。「アメリカ・ファースト」という掛け声とともに、ドナルド・トランプ氏は危険なナショナリズムを呼び込む先導役になりそうだ。同誌は一貫してトランプ氏に批判的な論調を続けている。 トランプ…

ドル、ユーロパリティ

晴れ。快晴である。今朝は珍しくパソコンの調子がよい。 ドルがユーロに対し、いわゆるパリティ状態に近づいていることについて。トランプ新大統領の見通しとFedがドル高を強めるように動きそうなうえ、ECBもユーロの下落を放置しそうである。 過去2週間で…

トランプノミクスはうまくいかない

ラリー・サマーズのトランプ評が紹介されている。ニューヨーカーのジョン・キャシディ。 サマーズ氏はトランプの経済政策はうまくいかないという。減税の恩恵は高所得者だけであり、消費でなく貯蓄にまわる。インフラプロジェクトも疑問が多いという。それは…

オバマインタビュー

独シュピーゲル誌と公共放送ARDによるオバマ大統領に対する独占インタビュー。民主主義の未来に対する懸念を述べた。内容も極めて興味深い。 インタビューを取り付けるのには非常な困難を極めた。とくにオバマ大統領が外国メディアに対して話すのは非常にま…

トランプ人事

トランプ人事が動き出した。セッションズ上院議員は司法長官に、ポンピオ氏をCIA長官に任命する。 マイケル・フリン氏は国家安全保障補佐官となる。 国務長官と国防長官という外交政策にとっての重要ポジションはまだ決まっていないが、金曜日の選択はトラン…

ドル高不安

雨。パソコンの調子が再び悪い悪い。本当になんとかならないものか。 ドルの急速な値上がりが新興国市場に対する不安を引き上げを引いている。トランプ大統領の誕生後、新興国通貨が不安定になっている。インドネシア中央銀行はドル売りルピア買いの介入を行…

利上げは近い

晴れ。 注目されていたイエレン議長の議会証言。 イエレン議長は議会証言に臨み、住宅や失業給付、インフレは過去数年間でもっともよい経済統計の数字となっており、経済は非常によい進展をみせていると述べた。また、2018年の任期まで議長職を全うするつも…

トランピズムの帰結

トマ・ピケティ教授がトランピズムとグローバリゼーションについて寄稿している。ガーディアンより。我々はグローバリゼーションを再考しなければならない、と。 https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/nov/16/globalization-trump-inequality-tho…

安倍トランプ会談

サンダース氏が、トランプ氏側近のバノン氏を批判している。人種主義者を採用すべきでない、と。 以下の記事は長文。中西部のある町で選挙戦の最中に起きたことをルポしている。社会のシステムは壊れ、それを一掃してくれる人に期待して人々はトランプに投票…

トランプフレーション

晴れ。快晴である。 トランプ後、新たな均衡に向けてマーケットが動き出した。 まずトランプフレーション。次から次へと新語が生まれる。トランプの経済政策により、インフレが起きようとしている。 もちろんいますぐにではないが、いずれ発生する。減税や公…

国債金利プラス圏へ

今日も曇り。だが、暖かい。 日本国債の10年金利がプラス圏に浮上した。8週間ぶりのことだ。トランプ氏の勝利に伴い金利が世界的に上昇しているトレンドにのった動きである。 そして、この上昇は重要な現象だ。今年のほとんどの期間、国債金利はマイナス圏…

トランプ時代を生きる

CEPRのブログより。表題のような実感を持つ人も多いことだろう。 フロリダやノースカロライナの結果に驚いただけでなく、ペンシルバニアやミシガン、ウィスコンシンが赤色に変わるのをみて驚いた。しかしそれが歴史である。我々はトランプ大統領の時代を生き…

トランプ閣僚人事

曇り。 韓国のパク大統領に対する辞任要求が強まっている。 http://www.wsj.com/articles/huge-crowds-call-for-resignation-of-south-korean-president-park-geun-hye-1479053968 トランプ政権の首席補佐官に共和党全国委員会のプリーバス氏が任命された。…

フィッシャー講演

トランプ新大統領の誕生により、焦点の一つとなるのが、12月のFRB利上げの行方だ。 11日にフィッシャー副議長が講演を行った。利上げの可能性は依然として高い、と述べている。 2つのマンデートの達成が近づいている。緩和をゆっくりと脱するケースが強くな…

トランプ政権の幹部

昨日、今日と久しぶりに快晴。空がすっきり晴れ渡って気持ちがよい。 クリントン氏が敗因を振り返り、FBIによる捜査問題が打撃になったと述べた。 http://www.wsj.com/articles/hillary-clinton-attributes-fbi-letters-as-factor-in-election-loss-14789948…

オバマケアは部分修正

曇り。このところ天気が冴えない。年末が近づいているせいか、今週も忙しかった。 WSJはトランプインタビューに成功している。その中で、オバマケアの一部は維持する、と述べている。大統領選挙キャンペーン時に2010年ヘルスケア法を攻撃した主張とは明…

オバマ・トランプ会談

雨と風。なんとも…。 オバマ大統領がトランプ氏と会談し、政策について話し合った。トランプ氏はオバマ氏を非常に尊敬していると話し、相談もすると述べた。選挙期間中の激しい批判が嘘のようなドラマチックな転換である。 http://www.wsj.com/articles/trum…

経済的な「死の灰」

クルーグマン教授は早速コメント。経済的には死の灰が降ってくる。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2016/11/paul-krugman-the-economic-fallout.html

トランプ新大統領

いやはやたいへんなことになった。 今日も曇り。 クリントン氏はトランプ氏の勝利後、敗北を認めた。円滑な政権以降作業が早速始まっている。 クリントン氏はニューヨークで敗北スピーチを行った。トランプ氏の勝利を称えるとともに、彼とともに働くことを提…

新大統領の外交政策

曇り。今日は一段と冷える。 米国の株価は選挙結果が出るのを前に、一段と上昇している。債券イールドもそうだ。10年国債の利回りは1・867%まで上昇した。 市場はヒラリー・クリントン氏が世論調査でリードすると、株価が上昇したが、リードが縮小する…

後手に回るFed

サンフランシスコ連銀より。経済通信。 Fedは今年、後手にまわったのか、と問いかけている。2015年の年末、Fedの政策担当者を含む多くの予想家たちは、2016年に4回の利上げがあると見通していた。しかし、今年は今のところ利上げは1回も実現できていない。…

高まる不安

曇り。 米大統領選。長きにわたった選挙戦もようやく終わった。あとは投票を待つばかりである。振り返ると、熱狂的に州から州へと駆け回り、苦く、変動の激しい選挙戦であった。 最後の遊説は、クリントン氏はバラク・オバマ大統領とミシェル夫人とともに、…

公共投資と財政ルール

Simon Wren-Lewis教授のブログより。公共投資と財政ルールについて。 https://mainlymacro.blogspot.jp/2016/11/public-investment-and-fiscal-rules.html

eメール訴追問題

晴れ。 米FBIはクリントン氏のeメール問題に関し、新たな証拠を発見できなかったと述べた。コメイ長官は、クリントン氏に対し、7月の決定同様、クリントン氏やその側近らの訴追を支持しないと述べた。大統領選まで2日という、日曜日の発表だった。 先月下…