英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

オバマケアは部分修正

 曇り。このところ天気が冴えない。年末が近づいているせいか、今週も忙しかった。
 WSJはトランプインタビューに成功している。その中で、オバマケアの一部は維持する、と述べている。大統領選挙キャンペーン時に2010年ヘルスケア法を攻撃した主張とは明らかに中身を変えている。
 インタビューでは、まず最初の優先順位はオバマ大統領のヘルスケア改革について素晴く動くことだ、と述べた。機能していないし、使うには高価すぎると考えているからだ。
 しかし、トランプ氏は同時に、少なくとも法律の2つの条項は尊重する意向を示している。一つは、保険者が患者の現状の状態を理由に、保険のカバレッジの範囲を拒否することを禁止する条項だ。もう一つが、親が子どものために追加的な保障範囲を認める条項だ。これらの点について、トランプ氏は同意する意向を示している。
 それ以外、緊急の対応を要するものは、銀行が再び貸出ができるように金融機関の規制を緩和することだという。そして、国境における麻薬や不法移民を防ぐことも挙げている。
 さらに、米国全体にわたるインフラプロジェクトを通して雇用を創出し、貿易協定を改善すると述べている。また、関税を課することで、米国の雇用を守ると述べている。
 キャンペーン期間中の、激しく、怒りに満ちたレトリック批判によって、選挙後、多くの都市で反トランプの抗議活動が起きている。これに対し、トランプ氏は一致団結するために高い優先順位をおく、と述べた。そして、緊張を和らげるもっともよい方法は雇用を創出することだ、と述べた。
 また、キーマンの一人は副大統領候補のペンス氏であることも明らかになった。ペンス氏は下院議長のライアン氏と友人同士であり、ヘルスケア問題などにあたるとみられる。
 外交問題では、多くのリーダーたちとすでに話をしたようだ。ただ、中国の習主席とはまだ話をしていない。
 外交問題で鋭くフォーカスをあてたのが、シリアにおけるイスラム国の問題だ。
 http://www.wsj.com/articles/donald-trump-willing-to-keep-parts-of-health-law-1478895339