晴れ。快晴である。今朝は珍しくパソコンの調子がよい。
ドルがユーロに対し、いわゆるパリティ状態に近づいていることについて。トランプ新大統領の見通しとFedがドル高を強めるように動きそうなうえ、ECBもユーロの下落を放置しそうである。
過去2週間で、ユーロはドルに対し、4%も下落した。1ユーロ=1・06ドルをつけ、12ヶ月前の水準に戻った。
これは、米国の金利と経済成長に対する急速な変化を反映している。
興味深いのはこうした市場の動きに対するECBの反応だ。今のところ、マイナス領域に金利を押し下げたり、債券買取を発動するような金融政策上の兆候はみられない。
同時に、ユーロはポピュリスト政党勢力の増加が予想されるユーロ圏諸国の選挙の波に対処しなければならない。多くの投資家は、こうしたポピュリスト政党の政策は経済成長を阻害するような内容だと考えている。
トランプ氏の勝利に伴い、シティグループはユーロ・ドル相場の見通しを180度転換したと述べている。
ユーロ安は欧州経済にとってよいことである。ユーロ安は輸出競争力をより競争的なものにし、インフレを促す。しかし、こうした傾向は消費者にとってすべてよいことであるとは限らない。
ユーロは1999年の発足以降、パリティを下回ってきた。2000年に83セントまで低下したのが最低だ。しかし、2002年以降は1ドルを上回って推移していた。米国が金融危機に苦しんだ08年には1・6ドルの高値をつけた。
ゴールドマンサックスの見通しでは、FRBは年末に利上げし、来年は3回の利上げを見込む。そして、ECBは2017年末までQEを延長すると見込んでいる。
ユーロはドルだけでなく、他の主要通貨に対しても下落している。
http://www.wsj.com/articles/euro-dollar-flirt-with-parity-1479565238