英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-01-01から1年間の記事一覧

ゴールドマン政権

快晴。久しぶりに朝ゆっくりする。 白人低所得層の支持を受けて当選したトランプ氏だが、その新政権閣僚の顔ぶれは、癒着と金の匂いがプンプンする。支持者たちに、だまされた、との悔しさはないのだろうか。 ゴールドマン・サックスのナンバー2、ヘイリー…

ECBサプライズ

今日も快晴である。新聞の朝刊をみても、毎日非常に大きなニュースがてんこ盛りであることを痛感する。 ECBが理事会を開き、量的緩和を延長するとともに、買い入れ規模を縮小することを決めた。量的緩和は2017年末で終了し、3月以降は毎月640億ドル…

政策先導者・日本銀行

FRBは来週、FOMCを開く。焦点は、12月以降にどのようなアクションをとるのか、その情報発信だ。新政権の政策がよりはっきりとするまでは、幹部たちは、ゆっくり利上げしていくという計画に固執していることを示しそうだ。 12月利上げでは合意しつつあるが、…

トランプ反動政権

晴れ。このところ好天が続く。 米国の株式市場は活況が続いている。水曜日はトランプ新大統領の誕生後、1日の上げ幅としてはもっとも大きかった。 午前中の取引はバイオテクノロジーやヘルスケア関連株式が上値を抑えていた。しかし、午後になり、ダウ株価…

孫トランプ会談

曇り。 トランプ氏がソフトバンクの孫社長と会談した。米国に500億ドルを投資すると約束したという。早々に会談が実現したということは、お互い、惹かれあうものがあるのだろうか。 500億ドルの投資により、5万人の新規雇用を創出するという。45分…

トランプ税制への批判

サマーズ教授がトランプ氏の減税プランは金持ち優遇だ、と批判している。経済成長にもマイナスの影響をもたらす、と。 トランプ氏の政策は、レーガン大統領が1986年に税制改正を行ったことを想起させる。タックスベースを広げて、同時に税率を引き下げる。適…

安倍真珠湾訪問

晴れ。 安倍首相は今月下旬、パールハーバーを訪問し、オバマ大統領と会談する。日本の首相として真珠湾を訪問するのは初めてのことになる。今年5月にオバマ大統領が広島を訪れたとの相似形をなす。 http://www.wsj.com/articles/japans-abe-to-visit-pearl…

欧州主流派政党の試練

今日も晴れ。このところ、いまの時期らしい天気が続いている。 イタリアの国民投票である。日本時間の5日朝の時点では、世論調査の結果しか出ていない。それによると、ノーと回答する人が多数を占めているようだ。57%から61%の投票者が憲法改正に反対して…

その場限り資本主義

サマーズ氏。トランプ氏の政策は、その場限りの取引資本主義である、と述べている。 米国の資本主義は主に、ルールと法律に則って運営されていると私は常々考えている。裁判所は契約と私的所有権を重んじる。税金は数学的な式によって計算可能である。企業と…

イタリア国民投票

4日はイタリアで国民投票が行われる。もし、レンツィ首相の提案が否決されれば、不十分な経済改革が非難されるべきだ。エコノミストより。 IMFは多くの改革案は歓迎すべきだと述べ、2007年以降イタリアが失った経済的な地盤を回復することになると評価して…

台湾ゲート

晴れ。穏やかな週末。 就任前というのに、トランプ氏の周辺から汚職の匂いがプンプン匂ってくる。 トランプ-蔡会談に関する続報である。会談のニュースが流れた後、台湾への投資の可能性についてのレポートが出回ったが、トランプ氏の会社は台湾投資の計画が…

雇用統計(11月)

11月の雇用統計が発表された。新規雇用者数は17・8万人。失業率は4・6%まで下がった。今月のFOMCでの利上げはほぼ確実となった。 これで、2010年初めを底に米国労働市場は1500万人以上の新規雇用者を増やした。しかし、雇用増加の恩恵は国内の地域ご…

トランプと台湾

トランプ氏が台湾の蔡総統と電話会談したことが、中国をいたく刺激している。米国にとっても、数十年にわたる外交政策を大きく変更することになる。やはりトランプ氏は異色の大統領になりそうである。 中国政府は公式に米国に対して苦情を申し立て、一方の台…

ドル高の帰結

エコノミストはドル高の特集である。現在、ドル高が世界経済にとっていかに悪いことであるかを説いている。ドル高を歓迎する向きもあるが、グローバルなファイナンスの世界において、ドル高のもたらす意味を再考している。 大統領選後、他の主要通貨の中でド…

債券売りの加速

原油高は債券売りを誘い、米国債10年物の金利が2・4%を超えた。17ヶ月ぶりに高い水準である。原油高がインフレ期待を高めている。 原油高と堅調な米国の製造業統計が債券売りを加速させている。その結果、米国債10年物金利は2・444%をつけた。債券売…

中国キャピタルフライト懸念

快晴。富士山がきれいに見える。 中国からのキャピタルフライト懸念が浮上する。中国の為替規制当局は銀行に対し、どれくらいの企業が中国から脱出し、世界にオペレーションを展開するのか、突然制限をかけ始めた。今週までは、大手企業が5000万ドル相当…

OPEC減産合意

雨。今日は寒い。いよいよ12月だ。 OPECが減産で合意した。米国先物市場とブレント原油価格は上昇した。過去2年間続く原油価格の低迷は反転する気配がある。 http://www.wsj.com/articles/opec-deal-to-curb-production-in-doubt-oil-prices-rebound-1480481…

反グローバリズムの嵐

バーナンキ氏。FRBの経済見通しについて論評している。 https://www.brookings.edu/blog/ben-bernanke/2016/11/28/federal-reserve-economic-projections/ ブラッドフォード・デロング教授。最近の議論は経済に関する大きな構図を見失っている。反グローバリ…

シリアの報復合戦

晴れ。年末の追い込み作業である。今日もパソコンの調子が悪くてイライラする。 OPEC総会。減産合意とならない見通しで、原油価格は下落している。トレーダーたちは減産合意を懐疑的にみている。 http://www.wsj.com/articles/opec-discord-sends-oil-prices…

インドのブラックマネー

インドの高額紙幣廃止について。ブラックマネーが悪い政策の約に立っているのがインドである。 http://www.nytimes.com/2016/11/27/opinion/in-india-black-money-makes-for-bad-policy.html?partner=rss&emc=rss&_r=1

ボルカールールをいかに無効化するか

ボルカールールをいかに殺すか。トランプ新大統領によって、これまで積み上げられてきた金融規制の枠組みが大きく変わる可能性が浮上している。大手銀行はトランプ政権がドットフランク法の中でもっとも論争の多い部分、いわゆるボルカールールと呼ばれる部…

トランプ効果

曇り空。ほのかに空が明るい。 オハイオ州立大学でナイフによる襲撃事件が起きた。11人がけがをしていると伝えられている。容疑者は射殺された。容疑者は、同大学のビジネススクールで物流マネジメントを学ぶ学生だった。当局は襲撃の動機や正確な年齢を確…

大統領選への疑義

曇り空。週の初めから冴えない天気である。 米国大統領選の余波である。3つの州で投票を再集計する動きがある。トランプ陣営はその動きを批判している。 再集計される見通しなのは、ウィスコンシンとミシガン、ペンシルバニアの3州。ウィスコンシンの選挙…

フィヨン氏勝利

インドネシア情勢がきな臭い。中華系住民の間で不敬罪を名目にした捜査への恐れが台頭している。1998年の蜂起の際の記憶は依然として鮮明であり、差別待遇は終わっていないと受け止められている。 差別や迫害に長いあいだ苦しめられてきた中華系インドネ…

カストロ死去

曇り。 キューバのカストロ前議長の死去が各紙で報じられている。90歳だった。記事に添付された写真が興味深い。 後継者であるラウル・カストロ議長が金曜日に国営テレビで明らかにした。彼の体制下で亡命した人々は喜んでいる。 2008年にラウル氏は議…

ドル・リパトリエーション

午前中は雲のない青空。冬のこの時期の好天は本当に気持ちがよい。 トランプ新大統領が公約通りに、一度きりの本国送金税をカットする政策を実施すれば、2・5兆ドルが海外から米国に戻ってくる可能性がある。アップルやマイクロソフトのような企業が海外で…

ロムニーへの疑問

昨日とうってかわって快晴。だが、寒い。 トランプ新政権の閣僚の顔ぶれ。国務長官就任が有力視されているロムニー氏に対し、トランプ側近から疑念の声があがっている。 http://www.wsj.com/articles/trump-allies-raise-doubts-about-mitt-romney-leading-s…

メルケルの反対

予報通り、雪。積もるほどではない。 メルケル首相がトランプ新大統領の進める、TPP廃止の動くに反対している。貿易の自由化は推し進めるべきだとの姿勢を明確にした。 メルケル首相はTPP交渉から引き上げる動きに不満を表明した。中国がこういう動きの最大…

イエレンはわかっていない

ティモシー・テイラー教授。イエレン議長はインフレがどのようにして決まるのか、わかっていないと。10月の講演を踏まえ、論じている。イエレン議長が挙げた最初3つの問いは、マクロ経済研究の現在において、きわめてスタンダードなトピックスだ。 しかし、…

100ドル紙幣を廃止せよ

アトランタ連銀のマクロブログより。労働参加率(LFPR)が過去1年間で0・3%ほど改善している。なぜ改善しているのかと、この傾向がどこまで続くのかを検討してみる。 次の点は人々が労働市場に参加しないいくつかの理由を挙げてある。おそらく労働市場の…