WSJのHilsenrath記者のブログ記事。米国においては、2つの物価指数が存在する。商務省の発表するPCE(個人消費支出)インデックスと、労働省の発表する消費者物価指数だ。この2つの物価指数について、記者が考察している。
通常注目されるのは後者であり、社会保障給付の物価調整に使用されるからだ。2月のCPIは2%超だった。
しかし、Fedが物価の見通しというときに参照するのは、商務省の発表する前者の物価指数だ。そのPCEが金曜日に発表された。2月のPCEは1・3%。Fedの掲げる2%の物価目標(ターゲット)を下回った。
CPIとPCEの違いは、端的にいって、後者のほうが幅広い支出項目をみている。また、CPIのほうが住宅関連のコストのウェートが高い。こうした性格の違いのせいで、CPIとPCEにかい離が生じることがある。もし、食糧やエネルギー価格の動きがボラタイルになれば、両指数のかい離はもっと激しくなる。
http://blogs.wsj.com/economics/2013/03/29/feds-favorite-inflation-gauge-shows-little-pressure/