英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

An unsung hero

風が強い。昨夜から強風が止まらない。 分子生物学者の福岡伸一さんのベストセラー、「生物と無生物のあいだ」に、表題の「an unsung hero」のことが紹介されている。「名もなき英雄」ということだが、生物学の本にそんな言葉が出てきたことで、深く記憶に残…

労働市場の構造問題

2月の雇用統計について。非農業部門の新規雇用者数は事前予想を上回り、失業率も若干ながら低下し、着実な改善傾向をみせている。おおむね前向きの評価があふれている。 しかし、複数の職を保有している人の数が増えており、6カ月以上職に就いていない長期…

峠は越えたか?

曇り。 米国の予算強制削減についての論評だ。ゴールドマン・サックスのエコノミストが「峠は越えたか?」と題して、米国経済の先行きを占っている。このエコノミストは、労働市場の改善もさることながら、2000億ドルの増税にもかかわらず、消費が堅調で…

イエレンの5つのメルクマール

バーナンキ総裁の後継として最有力視されているイエレン副議長の講演について。その前の週に行ったバーナンキ議長の講演を反映する内容だった。問題となったのは雇用市場の「substantial improvement」の定義だ。イエレン副議長のみる、労働市場の実質的な改…

次回FOMCへの関心

近所の桜の枝が心なしかピンク色に色づいている。春は近い。 3月のFOMCが近づき、Fedの出口戦略をめぐる議論が一層激しさを増してきそうだ。 WSJのHilsenrath記者のレポート。8日発表の雇用統計は予想以上に良い内容だった。しかし、今月19日…

雇用統計プレビュー

本当に暖かくなってきた。 ECBの理事会が開催された。ドラギ総裁は、必要なだけの期間、今行っている金融緩和政策を続ける、と述べた。ただ、Fedと異なり、金融緩和を続けるターゲットとなる失業率は示さなかった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3d…

黒田日銀の課題

晴れ。日中はコートがいらなくなった。 ニューヨークの株価は連日高値を更新している。今週末に公表される雇用統計は予想より良いのではないかとの期待が株価を押し上げている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323628804578343810236355052…

ダウ高値

今日も晴れ。 かねてガンだと伝えられてきたベネズエラのチャベス大統領が亡くなった。反米と経済の国有化を唱えてきたチャベス大統領は14年にわたって権力を保持してきた。憲法の規定によると、30日以内に選挙が行われる。 http://www.ft.com/intl/cms/…

パンチボウル

晴れ。一歩ずつ春に向かっていく。 ボルカー元議長がイエレン副総裁の講演後、発言したことが注目されている。イエレン副議長は「ただちに債券買い取りプログラムを縮小する理由はない」と述べたのに対し、ボルカー元議長は過去に例のない空前の刺激策を手じ…

イエレン講演

曇り。のちに雨の予報。 米国の住宅市場には2つの「ボトム」があるという。一つは新築住宅販売や住宅着工、もう一つが住宅価格だ。前者は深くて長い谷底を経て、ようやく上向いてきた。住宅価格も2012年初にどうやら底打ちしたようだ。 http://www.calc…

バーナンキ講演

曇り。 バーナンキ議長の金融緩和についての姿勢について。現状の金融緩和を続けると、金融システムが不安定化するのではないかとの懸念に対し、金融緩和姿勢は変わらない、とバーナンキ議長が述べている。サンフランシスコで金曜日に行われたスピーチでの一…

ユーロ圏失業率11・9%

ユーロ圏に再び焦点が当たりつつある。 ユーロ圏の失業率が悪化した。1月の失業率は11・9%。1995年に統計を取り始めて以来、ユーロ17カ国の失業率としては最悪の数値を更新した。要因の一つは、イタリアの失業率が悪化したこと。11.7%を記録…

デトロイト非常事態宣言

晴れ。風が非常に強い。 米国のデトロイトに財政に関する非常事態宣言が出された。外部から専門家を招き、デトロイト市の財政再建を図っていく。もしこの専門家が財政問題が解決不能だと判断すれば、デトロイト市は破産宣告を推薦される可能性がある。もしそ…

アベノミクス考

曇り。今日は雨が降り出すそうだ。米国は、いわゆる財政の崖に伴う歳出削減の準備ができている。米国経済は政府支出の削減によって変動しやすくなっている。 IMFも、米国の成長見通しを切り下げる可能性がある、と警告している。米国の議会予算局は、支出が…