英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedの超過準備

 雨。昨日の強風はすさまじかった。
 EUの財政緊縮策についての議論。欧州委員会エコノミストが激しい批判を浴びているそうだ。原因はエコノミストたちが推進しようとしている財政緊縮策について。財政緊縮の結果、現在の欧州の惨憺たる状況に陥っているからだ。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/03/13/eu-fires-back-in-austerity-debate/
 上記に関連したクルーグマン教授のユーロ評。クルーグマン教授がエストニア財政再建策を「使いものにならない」(a dud)と評している。
http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/03/12/the-eurobeatings-will-continue/
 Tim Duy教授。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/03/fed-watch-the-importance-of-printing-your-own-currency.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+EconomistsView+%28Economist%27s+View%29
 アラン・ブラインダー教授がFedのバランスシートの大きさと出口戦略の可能性について論じている。一つの手段として提案しているのは、超過準備付利の削減だ。そのことによって、Fedに滞留していた資金がマネーマーケットに流出し、そのうちのいくつかは貸出にまわるだろう、と説く。そして、その結果、Fedのバランスシートは縮小していく。
 しかし、このブログでは、ブラインダー教授のこの説明は不正確である、という。市中に資金が流れていくには、Fedが実際に資産を売却する必要がある。準備預金の金利を下げるだけでは、Fedのバランスシートは変わらず、負債サイドの構成が準備預金から現金にシフトするだけに過ぎない。
 http://newmonetarism.blogspot.jp/2013/03/alan-blinder-discusses-feds-balance.html