英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イタリア不安定化

 晴れ。
 イタリアの総選挙で開票作業が進んでいる。写真をみると、イタリアの投票用紙が随分とカラフルであることがわかる。
 さて、投票の見通しだが、有権者財政再建に圧倒的な拒絶の意思を示している模様だ。イタリアは政治的に不安定な状態を迎え、総選挙を数か月以内にもう一度行う可能性が出てきた。ユーロ諸国の間で失望感が広がっている。
 イタリアの総選挙結果は、ユーロ圏の友邦諸国にわずかばかりしか安心を与えなかった。ローマで安定的な政治体制ができれば、経済改革を強力に推し進めることができた。しかし、有権者の意思は、財政再建に伴う痛みにノーを突きつけた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/562609dc-7f58-11e2-89ed-00144feabdc0.html#axzz2LhW34Exz
 イタリアの有権者は、賃金や年金の下落、失業の増加に強いノーの意思を示した。財政再建の道のりは険しい。反財政再建を掲げたベルルスコーニ元首相らの一派が相応の得票を得た。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8ded4a82-7f7c-11e2-8d96-00144feabdc0.html#axzz2LhW34Exz
 WSJ紙は「勝者のいない投票」と報じている。下院は左派連合が多数を占めるが、上院はベルルスコーニ元首相らが率いる保守連合が多数を占める見通しだ。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323384604578325992879185934.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories