英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

クライン理事講演

 曇り。
 大規模な金融緩和の出口に関する議論が目立ち始めている。この記事は、政策金利を引き上げたときに、米国Fedが受け入れている準備預金の利払いが増えることが懸念されると指摘している。
 FT紙はセントルイス連銀のブラード総裁に対し、この点についてインタビューで尋ねている。現在、Fedのバランスシートは金融緩和によって大きく拡大している。準備預金の総額は1・6兆ドルに達している。ブラード総裁は「利払いが増えようと、市中銀行に損失が生じようと、金融政策上は実質的には差異はない」と返答。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9b245cd6-79e1-11e2-b377-00144feabdc0.html#axzz2LISRE5vq
 話題になっている、Fedのクライン理事の講演についての論評。これまでクライン理事のことはあまり注目されていなかったが、クレジットバブルについて述べた木曜日のスピーチを機に、注目が集まっている。
 具体的には、ジャンクボンド市場の急拡大、ハイイールドのミューチュアルファンドや不動産投資信託への資金流入、そして、銀行の保有する債券のデュレーションが長期化している。
 この問題は頭の痛い問題であり、これに対処するには規制をかけるというより、金利を引き上げるしかない。
 スタイン理事が注目しているのは、クレジットスプレッドではない。リスク性資産への投資残高が急増していることだ。
 http://blogs.ft.com/gavyndavies/2013/02/10/a-credit-vigilante-arrives-at-the-fed/