一橋大の小林慶一郎氏が英文ブログに、日本の経済政策の今後の在り方についての論考を寄せている。
まず、アベノミクスが前提にしているのは、大胆な金融政策によって日本がうまくデフレから脱却できれば、経済は成長し、雇用も生み出せる、との考え方だとする。しかし、この前提が必ずしも支持されない、と説く。というのは、経済理論は日本で長く続くデフレをうまく説明できていないからだ。そして、貨幣の流通速度が落ち、定年後の将来不安などが検証されていく。
デフレが終われば経済が成長し始める、という説も厳密な検証が必要だ。
日本の財政の持続可能性についても、最近の論文を引き合いに出し、消費税はおよそ30%引き上げが必要である、と紹介している。
そして、2%のインフレは、日本が抱える問題をまったく解決しない、と指摘している。
http://www.voxeu.org/article/things-we-must-consider-shaping-japanese-economic-policy-future
小泉時代の経済政策を通じて、アベノミクスを考えてみる。
http://noahpinionblog.blogspot.jp/2013/02/the-koizumi-years-macroeconomic-puzzle.html