英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

FOMC議事要旨(2013年1月)

 肌寒いが、真っ青な青空の広がる快晴。
 1月のFOMCの議事要旨が公表された。資産買い取りプログラムの終了が議論されたことがわかり、市場が反応。株価は下げた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/afa2bc52-7bcb-11e2-8eb3-00144feabdc0.html#axzz2LXl8Czkk
 そのFOMC議事録をめぐる記事。Fedはバランスシート肥大化への懸念を強めていることが分かった。多くの委員がこれ以上の資産買い取りのコストとリスクについて懸念を強めていることが判明した。
 そして、QE3は、市場が想定しているようも早く終了する可能性が浮上している。そして、期限のない(オープンエンド)買い取りプログラムでもなくなる可能性がある。
 議事要旨が公表されたことで、米国の債券市場が大きく反応した。債券価格は下落。米ドルは上昇した。
 一方、海をはさんだ英国では追加の量的緩和を求める声が出ている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/cae57b82-7b88-11e2-8eb3-00144feabdc0.html#axzz2LXl8Czkk
 同じFOMCに関する記事。早めに量的緩和政策の出口に向かうべきか、FOMC内の意見が分かれている。このまま金融緩和を続けると、過剰なリスクテイキングの動きが出てきて、金融市場の不安定さにつながる、という指摘が出ている。
 次のFOMCは3月19日から20日にかけて。ここで出口戦略について、一層突っ込んだ議論がなされる可能性が高い。
 先月の講演でバーナンキ議長は、”the Fed "needs to think about financial stability and monetary, economic stability as being in some sense the two key pillars of what the central bank tries to do."と述べたという。いわゆるFedビューから宗旨替えした。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323511804578298121033876536.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection