英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

EU予算

 晴れ。三連休の初日。
 2020年までのEUの予算案について、各国首脳が合意した。予算上限は9600億ユーロ。予算案の緊縮を主導したのは、英国のキャメロン首相、それにドイツのメルケル首相だった。
 ブリュッセルの官僚組織への支出やクロスボーダーのインフレプロジェクトへの歳出を切り込み、10億ユーロ削減する。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/64fadd22-71c8-11e2-886e-00144feab49a.html#axzz2KM8sNYIc
 Fedが気にかけているのはクレジット市場の過熱(バブル)であり、インフレではない、とする論考。低金利が長く続き、Fedのジェレミー・スタイン総裁がジャンクボンド市場やある種の不動産投資信託に過熱感が出ていると指摘している。 
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/02/fed-worried-about-bubbles-not-inflation.html
 クルーグマン教授が最新のブログで、この経済環境下での財政引き締めは金融緩和によってもオフセットされず、問題であると指摘している。
 例証として挙げているのは、1990年代の冷戦終結後の財政支出の推移。冷戦が終わり、軍事支出が大きく減少。米国連邦政府の支出は潜在GDP比較で7〜8%ポイント減少した。それに伴い、FedもFF金利を引き下げたが、ゼロ金利制約下にある現在はそんな金融緩和措置はとれない。
 http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/02/07/spending-cuts-and-monetary-policy/