英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

EU国境警備隊創設のインパクト

 EU国境警備隊構想について。FTより。
 3ヶ月前、ハンガリーのオルバン首相が「ギリシャ国境を封鎖すべきだ」との爆弾発言をしたときに、それは単に挑発に過ぎないと思われていた。しかし、3ヵ月後、それはEUの政策になろうとしている。
 EU首脳は金曜日、欧州国境警備隊を創設することで合意したのだ。
 しかし、この提案は欧州首脳の間で議論を呼ぶ提案だった。もしこれが実現すれば、通貨ユーロの創設以来、もっとも大きな国家主権の侵害となる。
 この提案に反対したのはギリシャだけだった。
 この国境警備隊構想はフランスとドイツの強い支持があった政策だ。国境警備隊構想へこれだけの支持があったということは、移民政策に関し、従前の政策からの離別があったということを意味している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0b7ce862-a59b-11e5-9101-8718f09f6ece.html#axzz3ujTaiTMM
 最近欧州に大量の移民や難民が流入していることにより、移民政策はどのようにあるべきか、新たな疑問を突きつけている。移民受入国は単に移民の数だけでなく、移民の「質」にも関心を寄せている。
 移民の選別政策が、どのような影響を与えるのかについての研究だ。外形的な特徴だけで選別しても、移民が労働市場に対して好影響を与えないという結果が得られている。
 http://www.voxeu.org/article/selective-immigration-policies-and-migrant-quality