晴れ。
FOMC後に株価が上昇したが、その後米国株は下げに転じた。下げ相場を主導したのはエネルギーセクター。原油価格の下落が効いている。FOMC直後の株価の動きはユーフォリアに過ぎず、いつものパターンに戻りつつある。
個別銘柄ではキャタピラーやシェブロンが下げを主導した。
http://www.wsj.com/articles/global-stocks-rally-after-fed-interest-rate-decision-1450344500
モルガン・スタンレーが株式取引部門の従業員を5パーセント削減する。2016年初めに実施する。
http://www.wsj.com/articles/morgan-stanley-plans-to-trim-stock-trading-staff-as-part-of-annual-cuts-1450391900
FTのジリアン・テット。イエレン議長にはスキルと幸運が必要だと説く。利上げは米国の金融システムを再調整する最初の一歩である。米国は安価なマネーへの依存症から徐々に脱却する一歩である。
Fedが利上げを検討している頃、ワシントンではOFRが米国の金融安定レポートを公表していた。OFRのレポートが指摘するのは、この数年の超低金利により、米国の金融システムにははっきりとしたゆがみが生じているという。イエレン議長が別の危機を引き起こすことなく、これらのゆがみを調整するのは特別な技術と幸運を必要とする。
ファイナンスの分野では3つの分野に投資家は注目すべきだ。一つは、超低金利がクレジットバブルを引き起こしている可能性だ。
2番目が米国の投資家のポートフォリオの状態。近年、アセットマネージャーたちはイールドを求め、よりクレジットのリスクをとって長期資産を購入してきた。債券ポートフォリオのデュレーションは長い。
3番目が短期のマネーマーケットでひそかに起きている変化だ。危機前は、投資家は余剰資金をマネーマーケットに預けていた。しかし、近年はこうした資金は銀行やFedのバランスシートに大量に流入している。Fedはこうした資金をコントロールすることは難しい。利上げが始まると、こうした銀行バランスシートに滞留していたマネーが短期市場に流れ込む可能性がある。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b12df170-a429-11e5-873f-68411a84f346.html#axzz3uUL2Xgon