英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

サウジの財政再建

 今日も晴れ。年末年始は穏やかな関東の正月を迎えられそうだ。
 JPモルガンが大口顧客の預金金利を引き上げる。Fedの利上げに対応した、もっとも早い動きである。他の大手銀行はまだ動きを見せていない。
 日本と同じく米国でも銀行は、低金利が続くことにより、利ざやの縮小にここ数年苦しんできた。
 JPモルガンによる預金金利の引き上げは、多くの法人顧客に影響を与えそうだ。
 http://www.wsj.com/articles/j-p-morgan-to-increase-deposit-rates-for-some-big-clients-in-january-1451330440
 このニュースも気になる動き。
 サウジ政府はかなりラディカルな財政再建プログラムを明らかにした。2016年は大幅な歳出カットを行い、補助金も見直す。今年の財政赤字は979億ドルにのぼるとみられている。GDPの15パーセントに相当する規模だ。石油収入は23パーセントも減少したことが響いた。
 財政再建策の柱となるのが民営化。多くのセクターを売却するとみられている。エネルギーや水道、電気の価格も今後5年かけてゆっくりと見直す。その結果低所得層や企業の競争力に影響が出そうだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a5f89f36-ad7e-11e5-b955-1a1d298b6250.html#axzz3vZh3ARY1