ロシアによるシリア空爆は戦争犯罪である。アムネスティはそう糾弾している。多くの市民が自宅や病院、公共施設で殺されたと指摘している。彼らの調べでは少なくとも200人の市民が殺されたという。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3353327c-a8a9-11e5-9700-2b669a5aeb83.html#axzz3v6cNztPd
欧州の衰退ぶりは、世界の関心事となっている。自らの衰退ぶりに対する不安は、28カ国のメンバー国の間でより広く、深くなっている。
それはつまり、テロリズムや移民、域内における政治的な極端主義、欧州の統合や失業、低迷する経済成長、軍事などに対し、EUという仕組みがうまく対処できていないのではないか、という不安である。しかし、このことは誰かを責めて済む話ではない。欧州の相対的な衰退に起因するものであるからだ。
ユーロ危機や難民問題に直面し、欧州の首脳たちは何とか当面の課題に対処する方法を見つけようとしてきた。彼らの見つけた解決方法は一時的なものである。決して満足のいくものではなく、EU統合に向けたロードマップに沿うように入念にデザインされた解決法でもない。
たとえば、ギリシャ危機において、3度にわたり支援を申し出た。しかし、ギリシャの債務を包括的に切り離すことはできず、銀行同盟も不十分なものにとどまった。この場合、最大の障壁はドイツにあった。
ギリシャ危機において、欧州は北部と南部の国に分かれて対立したが、難民問題においては、古き欧州諸国と新しく加盟した諸国に分かれて対立した。
欧州にとっての問題は、2016年にこうした手段によっても問題が食い止められない場合に何が起きるのかだ。
フランスの主流派の民主主義政党は、12月の地方選挙において、何とか極右政党の台頭を食い止めることができた。しかし、極右のポピュリズムは、欧州権力の要塞に着々と迫っている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ddfd47e8-a404-11e5-873f-68411a84f346.html#axzz3v6cNztPd