英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

右派ポピュリストの行進

 欧州と米国では右派ポピュリスト政治家たちの行進が続いている。脅威は現実のものとなっている。エコノミストより。
 長年、ポピュリストたちは不平不満を述べていた。が、ここへきて新たな不満が加わったのだ。昔から、彼らは自己中心的なエリートたちは通常の労働者の問題を解決することができないでいる。しかし、新たに、政府は市民たちの安全を守ることができない、という不平不満が加わった。
 米国ではトランプ候補が、ムスリムたちを登録制にし、モスクを閉鎖しろ、と主張した。彼はいう。「われわれに選択肢はないんだ」と。
 一方、フランスではルペン候補率いる極右政党が地方選挙で勢力を伸ばしている。これらの動きは単独で起きているのではない。欧州ではポーランドハンガリーでもこうした勢力が地歩を築いている。スイスやフィンランドでもそうだ。
 もちろん彼ら彼女らの主張は異なっている。しかし、彼らに共通する基本理念は経済的、文化的な不安だ。失業率の高さや賃金の停滞が、昔ながらの白人男性の労働階級の生活を脅かしている。
 http://www.economist.com/news/leaders/21679792-america-and-europe-right-wing-populist-politicians-are-march-threat