英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中国のボルカーショック

 曇り。今日も暑くなりそうだ。
 WSJは、スノーデン問題やブラジルのデモについて大きく扱っている。
 ブラジルのルセフ大統領が月曜日に記者会見し、同国が抱える長期的課題への解決策を模索し、政治的改革案について国民投票にかける考えを示した。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323998604578565333169155860.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 スノーデン問題について、米国は中国やロシア、亡命先とみられるエクアドルに対してプレッシャーをかけている。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324183204578564843608325184.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 米国経済の緩慢な回復ぶりを示す記事。エコノミストの予測によると、2014年の米国経済は2005年以降でもっとも高い成長率になると予測されている。失業率は来年7%を切るとも予想されている。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323300004578559263197557362.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ダラス連銀のフィッシャー総裁が「金融市場の野ブタと戦う」という比喩を使って、Fedが永遠に市場を刺激し続けることはない、と警告した。”But I do believe that big money does organise itself somewhat like feral hogs. If they detect a weakness or a bad scent, they’ll go after it.”という。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9d8fa63e-dce6-11e2-b52b-00144feab7de.html#axzz2XAjUvG3q
 クルーグマン教授。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/06/paul-krugman-et-tu-bernanke.html
 日本の経験を診断する。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/06/24/judging-japans-experiment/
 バーナンキ議長の失敗?
 http://delong.typepad.com/sdj/2013/06/on-the-failure-of-ben-bernankes-non-standard-monetary-policies.html
 中国でボルカーショックが起きた。通常、価格を固定すると、需要が大きく変動し、その逆に量を固定すると、価格が急騰する。しかし、中国人民銀行では全く違う現象が起きている。金利を固定し、市中に供給するマネーの量(M2)も固定したのだ。その結果、インターバンク金利は、普通の国の銀行であれば許容できないような高金利となった。1週間もののインターバンク金利は2%台だったのが、10%超に跳ね上がった。
 こんな事象は滅多に起きないはずだが、中国ではそうではない。同様の金利急騰は2011年にも起きている。
 金利急騰の解釈について、流動性不足を反映したものだ、という説と、ソルベンシーの悪化を重視する説の両方がある。
 2007年のイングランド銀行のマービン・キング総裁とのアナロジーを持ち出す論もある。
 3つ目の説が表題のボルカー元Fed総裁とのアナロジー
 中国当局は、銀行の過剰融資をコントロールすることができず、やむなく銀行のバランスシートの右側をしぼる挙に出た。
 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2013/06/chinas-cash-crunch