英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

カレンダー志向の政策決定

 曇り。
 WSJのHilsenrath記者の名前をもじったコメント。マーケットはFedの発するメッセージを誤読したのだろうか。第一のポイントは、Fedのバランスシートのサイズについて。バーナンキ議長は、Fedがバランスシートで保有する資産のサイズがキーとなる変数だと述べている。しかし、問題はストックだけでなく、フローも重要であるという点だ。そして、マーケット参加者はフローの動きのほうをより重視しているのではないかと指摘している。
 もう一つの点は、FOMCに出席した参加者のうち、セントルイス連銀のブラード総裁のみ、会合の問題点を指摘していることだ。ブラード総裁は、政策決定は政策目的に向かって決定されるべきで、カレンダーをみて決定すべきではない、と至極まっとうなことをコメントしている。しかし、彼がそう指摘する、ということは、カレンダー志向の決定がなされている、という批判であろう。
 http://economistsview.typepad.com/timduy/2013/06/hilsenstory.html