サンフランシスコ連銀より。
FRBが短期金利を引き上げるとき、長期金利は徐々に上昇し始める。しかし、2016年12月から3度にわたって短期金利を引き上げ、保有資産を減らしているにも関わらず、国債金利はその代わりに下落した。
この短期金利と長期金利の「デカップリング」は、グリーンスパン氏が2004年から2005年にかけて述べた有名なコナンドラムである。しかし、今回はエビデンスが示すのは、より低い金利と低インフレ率が継続するリスクである。これがイールドカーブをフラット化させる要因として説明できる。
2004年から2005年にかけて、FOMCは短期金利を1%から4・25%まで引き上げた。この同じ期間に、長期国債の金利は、同方向に動いたが、そのままぴったりとではなく、代わりに下落した。
しかし、今回の局面で短期金利は0・75%上昇し、資産も縮小したが、長期金利は下落している。その結果、イールドカーブはフラット化している。
http://www.frbsf.org/economic-research/publications/economic-letter/2017/november/new-conundrum-in-bond-market/