英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

バノンの戦い

 曇のち雨。
 イランの脅威が拡大するのに対し、米国はサウジとの関係強化に強めている。イランが中東の同盟国に対し、高度な兵器を供給しているのを中止させようと動いている。ヒズボラなどが対象になる。
 具体的にはサウジのミサイル防衛網を強化する。そして、中東地域の新たな危機によって不安定化することを防ぐためにイラン製兵器の流入を防止する。
 米国政府の高官は、中東地域で起きている意図せざる緊張感の高まりを緩和すべく、対応を急いでいると話した。サウジ国内の政治的大激動やレバノンの首相が謎の辞任に至った件などだ。イエメンではイランの支援を受けた反政府活動が起きている。
 ワシントンでもっとも重大な地域の脅威とみなしている、レバノン情勢に米国とサウジが焦点を絞ることにより、トランプ政権はレバノンにおける政治的手詰まりを早急に解決すべく動いている。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-seeks-to-bolster-saudi-arabia-in-face-of-expanding-iranian-threat-1510962715
 ホワイトハウスの元ストラテジスト、バノン氏がワシントンの共和党主流派に対し、戦争をしかけている。しかし、混乱をもたらすようなキャンペーンを支援する、バノン氏への資金提供者らが勝利するのは困難を極めそうだ。
 彼らが倒すべき標的にしているのは、共和党上院議長のミッチ・マコネル氏だ。マコネル氏は最近、トランプ氏への忠誠の誓い方が不十分とされた。
 バノン氏は5人の共和党上院議員を来年の中間選挙で落とすと公言している。
 しかし、こうしたバノン氏の野望を実現するには、数千万ドルの資金が必要になる。しかも、最近のアラバマ州の上院選挙では、バノン氏の支持する共和党候補が、セックススキャンダルに見舞われ、マコネル氏の支持者が勢いを増している。
 https://www.wsj.com/articles/as-bannon-readies-for-war-on-gop-finding-donors-may-be-the-first-battle-1510952472