晴れ。随分涼しくなった。
BOEが利上げを示唆した。これでFRB、ECBに続き欧米の主要中央銀行が緩和政策から徐々に抜け出す姿勢が鮮明になった。
BOEの利上げメッセージは、インフレ率が上昇しつつあり、それを押さえることが狙いだ。
来週はFOMCが開催され、4・2兆ドルの資産をどのように縮小するのか、問われる。
一方、欧州中央銀行は、来月、資産買取プログラムを縮小する計画だ。これら3つの中央銀行は同じ緩和縮小方向に進んでいるが、その動機は微妙に異なっている。FRBとECBにとっては、インフレ率が奇妙なことに非常に低い中で、どれだけ経済が金融緩和を必要としているか、再考を迫られている。
FRBにとって、春先のインフレ率低迷が一時的なのか、8月のインフレ率の数字を見る限り、これが一時的な可能性がある。
木曜日に労働省が公表したところによると、消費者物価指数は8月に0・8%上昇した。1月以降で最大の上昇幅だ。コア指数は0・2%の上昇。これも最大だ。先物市場ではこの発表を受けて、年内にもう一度利上げがある可能性を50%以上とみている。
一方、英国の事情は異なる。昨年EU離脱を決めて、その影響が複雑な形で経済にのしかかっている。インフレ率は上昇圧力という形で作用しそうだ。
https://www.wsj.com/articles/bank-of-england-says-interest-rates-could-rise-within-months-1505387534
同じテーマでFTより。タカ派的となったBOEが、金利見通しを見直すようマーケットを促している。11月に開かれる政策決定会合でハラハラするような決定が行われるかもしれない。
7人中2人が反対した。もし、悪い経済指標が突然出てこない限り、金融緩和政策から今後数ヶ月のうちにいくぶん引き上げを行うのが適当である、と決定した。
https://www.ft.com/content/4204b45a-993c-11e7-a652-cde3f882dd7b