英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ゴールドマンの執念

 晴れ。
 話題のアイフォーンの発表会が開催された。ディスプレイが大きくなり、顔認証装置がついた新しいiPhoneXは999ドルだという。発表を受け、アップルの株価は高値を更新した。
 https://www.wsj.com/articles/apple-unveils-new-products-at-iphone-event-1505238436
 ゴールドマンサックスの新たな執念。50億ドルの収入を追加しなければならない。とくに、債券トレーディング部門を将来どうするのか、という大きな疑問が残っている。
 火曜日にゴールドマンの幹部が今後3年間で稼ぐ新たな収入計画の詳細を公表した。総額50億ドルで、貸出の増加やフィクストインカム部門の減少をとめることまで含んでいる。
 ゴールドマンは金融危機後、失った収入の回復に苦労している。COOのシュワルツ氏は、多くの努力が仮説ではなく、すでに実効されていると述べた。収益を回復させることに会社は完全に執念を燃やしている、と述べた。
 50億ドルの数字は、低い成長、低いボラティリティ、そして、低い金利が数年間続くことを前提にしている。
 しかし、アナリストたちは、この目標を達成する経営陣の能力に懐疑的だ。伝統的な投資銀行のビジネスを離れて、貸出やアセットマネジメントのような成長分野に持っていけるのか、未知数だからだ。
 そして、フィクストインカム取引分野に大きな疑問が残っている。同分野は今年前半に21%収入が落ちた。とくに商品分野はチャレンジを要する。
 最優先は企業やリアルマネーを持っている年金や保険会社との取引を強化することだ。600の法人顧客との取引において、上位3位のブローカーにゴールドマンは入っていないという。
 https://www.wsj.com/articles/goldmans-new-obsession-adding-5-billion-in-revenue-1505226854