晴れ。
ドイツでは事前の予想通りメルケル首相が4選を果たしそうだが、AfDも台頭した。この結果は欧州におけるアイデンティティや経済に対する不安を繁栄している。欧州大陸諸国における既存政党が経済などについて有権者が不安を抱えている。
約33%の得票を得る見通しだが、第二次大戦後では最低の得票率である。中道左派の社会民主党は21%弱の見通しであり、これも選後最悪の結果である。
ドイツにおいて長らく支配的だった2つの主要政党が支持を失い、反移民を掲げるAfDのような政党が支持を得ている。
分極化した得票は他の欧州大陸諸国における選挙でも同様の様相を呈している。オランダやフランスなどだ。既存政党は非常に激しく得票を落としており、とくに中道左派の退潮が著しい。有権者は成り上がり中のナショナリスト右派や反資本主義の左派、リベラル中道へ投票している。
背景には経済危機や安全保障問題、移民問題などがある。ドイツにとっても今後一層のこと統治が難しくなる。長く、困難な交渉がメルケル首相と緑の党、自由民主党とのあいだで行われることになりそうだ。
メルケル首相は12年間、プラグマチックな中間派として統治してきた。同僚の保守党から、より右寄りにシフトするよう強い圧力を受けそうだ。
保守派のリーダーたちは、オランダやオーストリア、英国にみられるように、ポピュリスト政党からの圧力をかわすために、移民政策についてより厳しいスタンスをとるようになっている。
AfDはとくに、全国で13%の得票を得ることになりそうだ。経済的に不利な立場に置かれている東部ドイツで得票している。
https://www.wsj.com/articles/german-results-reflect-european-unease-over-identity-economy-1506288918
FTより。ナチス以降で初めて、右派政党が議席を獲得した。
https://www.ft.com/content/12de72a0-a11c-11e7-9e4f-7f5e6a7c98a2