英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

インフレ率低迷の謎

 インフレ率低迷の謎。ルービニ教授である。
 https://www.project-syndicate.org/commentary/monetary-policy-missing-inflation-by-nouriel-roubini-2017-09
 サマーズ教授。なぜ、米国政府は規模を縮小できないのか、と問いかけている。講演でサマーズ氏は、もし我々の価値が反政府的な方向に明確に変化しなければ、連邦政府GDPに対する予算規模は拡張方向に行かざるをえない、と述べた。
 これに関して4つの論点を提示している。一つは、人口が高齢化し、連邦政府は高齢者に対する責任を不釣り合いに負わなければならなくなる。
 2つめは不平等の拡大だ。それに対応して、連邦予算を拡大しなければならない。
 3つめは物価の上昇だ。とくに健康や教育関連のコスト上昇が著しい。4番目は防衛予算の微調整が必要になるということだ。中国とロシア、イランの防衛予算の合計と、米国の防衛予算を比較すると、前者の比率が上昇しそうだ。
 http://larrysummers.com/2017/09/12/leading-with-tax-cuts-is-dangerous-policy/