英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

100ドル紙幣を廃止せよ

 アトランタ連銀のマクロブログより。労働参加率(LFPR)が過去1年間で0・3%ほど改善している。なぜ改善しているのかと、この傾向がどこまで続くのかを検討してみる。
 次の点は人々が労働市場に参加しないいくつかの理由を挙げてある。おそらく労働市場の条件の変化を左右する要素のうち、ここで指摘したいのは影の労働力だ。これは公式には労働力にはカウントされず、積極的には雇用を探していない人々のことだ。しかし、口では職を探していると述べている。
 経済環境の厳しい時期を経て、この影の労働力人口が増えている。2016年の第3四半期では約2・3%の人々がこのカテゴリーに該当する。
 2番目のチャート図は興味深い。これは金融危機の起きた2007年第3四半期から16年の第3四半期までの期間、労働参加率がどういう理由で減少したかを分解している。
 http://macroblog.typepad.com/macroblog/2016/11/outside-looking-in-why-has-labor-force-participation-increased.html
 サマーズ氏。インドの高額紙幣廃止政策に言及している。
 サマーズ氏は長年、米国では100ドル紙幣、ユーロ圏では500ユーロ札の廃止を支持してきた。ECBが500ユーロ紙幣の買取をアナウンスした後、次のステップとしては、100ドル紙幣や1000スイスフランの廃止が議論になるだろう。
 他の人々と同様、インドのモディ首相によるインドの高額紙幣廃止の決定にわれわれは驚かされた。これは過去数十年間でもっとも全面的な変化である。
 まず第一に、広く使われている紙幣を廃止するインパクトである。1000ルピーはおよそ14・68ドルに相当する。一方、インドは米国よりも貧しい国で、インドの15ドルは米国の100ドルに相当する。
 第二に、そしてより根本的な点として、ECBや米国における提案のような動きは、デノミ政策を実施し、新たに紙幣を発行するような動きをなくさせるだろう。
多くのインドの富裕層は自身の富を不法な方法で何とか維持しようと工夫している。
 伝統的に、不法に富を手に入れた人々は、その富の大半をキャッシュではなく、外貨や金、ビットコインなど、他の価値保蔵手段に変えようとする。
 http://larrysummers.com/2016/11/21/most-sweeping-change-in-currency-policy-in-the-world-in-decades/