英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ECBサプライズ

 今日も快晴である。新聞の朝刊をみても、毎日非常に大きなニュースがてんこ盛りであることを痛感する。
 ECBが理事会を開き、量的緩和を延長するとともに、買い入れ規模を縮小することを決めた。量的緩和は2017年末で終了し、3月以降は毎月640億ドルに買い入れ規模を縮小する。
 この決定は投資家にサプライズをもたらした。この決定が緩和の終わりの始まりなのかどうか、解釈が別れるためだ。
 ECBはいわゆるQEプログラムを9カ月延長すると発表した。2017年末までQEは続く。来年4月以降は毎月の買い入れ額を600億ユーロまで減額する。現在の試算ではECBの保有する債券は来年末に2・2兆ユーロを超える。
 多くの投資家は少なくとも6ヶ月間は、現在のペースで買い入れを続けると考えていた。金融市場はこの決定に当初、ネガティブに反応した。しかし、その後すぐに冷静になった。ECBの決定は、冴えない成長と不透明な政治環境にもかかわらず、くだされた。
 利上げモードに入っているFRBとは道行きが異なるが、ECBも動き出したと言える。ドラギ総裁は記者会見で、今回の決定はテーパリングではない、と強調した。ユーロ圏のインフレ率はまだあまりに弱く、ECBは債券買取を当面続けると述べた。「テーパリングは今日議論をしていない」と。
 http://www.wsj.com/articles/ecb-to-extends-stimulus-program-by-nine-months-at-reduced-rate-1481201978
 トランプ氏はTPP支持者を閣僚に迎え入れた。ウィルバー・ロス氏である。
 トランプ氏は12カ国が参加するTPPに反対の姿勢を示している。しかし、彼が新政権の閣僚として招き入れる候補の中には、TPPを支持したり、好意的に受け止めている人々が何人がいる。中国大使に選ばれたアイオワ州知事や国防長官に選ばれたマティス氏だ。
 http://blogs.wsj.com/washwire/2016/12/08/donald-trump-is-staffing-his-administration-with-tpp-supporters/