英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプ反動政権

 晴れ。このところ好天が続く。
 米国の株式市場は活況が続いている。水曜日はトランプ新大統領の誕生後、1日の上げ幅としてはもっとも大きかった。
 午前中の取引はバイオテクノロジーやヘルスケア関連株式が上値を抑えていた。しかし、午後になり、ダウ株価指数は300ポイント近くも上昇。このところ米国株は上昇基調にある。大統領選後、投資家は債券売り、株式買いのポジションをとっている。トランプ新大統領が経済成長を加速させるとの見通しからだ。
 株価上昇はとくに銀行や工業株が牽引した。多くのアナリストはこの上昇は2017年も続くと期待している。GDPは成長し、労働市場は改善を続けそうだ。企業の収益も改善に向かっている。
 これは選挙前から続いていた動きだ。物事は選挙前からすでに改善していた、とある株式ストラテジストはいう。
 水曜日の上昇を説明するカタリストは見当たらないが、先物で大規模な注文が入ったとの憶測が流れている。
 http://www.wsj.com/articles/banks-lead-shares-higher-1481100432
 トランプ新政権の陣容が次々と固まりつつある。環境規制担当の長官に、厳しい批判者だったオクラホマの司法長官を起用する。オバマ政権の環境規制は大きく転換することになりそうだ。
 起用されるのは、スコット・プルイット氏。原油天然ガス生産の大きい州の司法部門トップとして、オバマ政権の環境規制と戦ってきた。
 オバマ政権では、温暖化ガスを減らす目的で、多くの規制を打ち出してきた。トランプ新大統領になり、多くの揺り戻しというか反動が起きつつある。
 また、トランプ新政権の陣容は、幾人かの州幹部を含み、トランプ氏とはそれほど近くない人々も含まれている。
 http://www.wsj.com/articles/donald-trump-taps-oklahoma-attorney-general-scott-pruitt-to-lead-epa-1481143068