クルーグマン教授が例によって、緊縮財政をこてんぱんにこき下ろしている。「緊縮財政の厳しい遺産」と題した論考。
教授によると、2008年に危機がおきた当初はオバマ政権などは財政赤字を容認し、大恐慌の再来を防ぐべく動いたと評価している。
しかし、それが2010年になって一変した。突然、大西洋両岸の政策エリートたちは失業を懸念することをやめ、財政赤字を気にするようになった。
緊縮財政は実に破滅的な効果を持つという。雇用を失わせるだけでなく、最初の数年間は所得も落ちる。さらに、長期的なダメージとして、政府の税収が落ち、結局は債務が膨らんでしまう。
http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/11/paul-krugman-austeritys-grim-legacy.html