英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fed3幹部の奇妙な一致

 バーナンキ議長のブログが11月に入って2本公開されている。それまで回顧録の執筆で忙しかったようだ。「これからはもっと頻繁にブログを更新する」と釈明している。
 最近のブログ記事ではFedのコミュニケーション政策について言及している。
 先週水曜日(11月4日)はFedウォッチャーにとってお祭りのような日だった。イエレン、フィッシャー、ダドリーの3首脳がそれぞれ公衆の場に出る日だったからだ。そして、3人が明確に、あるいは暗黙のうちに認めたのは、12月の利上げがはっきりありうることだ。
 だが、3幹部の考えが一致するのは、普通のことではない。19人いるFedの幹部の考えはたいてい大きく分かれる。その分裂は、市場参加者からたびたび不満の声を起こしている。イエレン議長は飼い猫の面倒すらみれないのか、と。
 だが、地区連銀総裁やボードメンバーは議長の部下ではない。むしろ、独立した政策担当者なのだ。
 FOMCにおいて、参加者は数分しか自分の考えを述べる機会はない。だから、公衆の場で講演するのは、こうした自分のポジションを詳細に説明する良い場であるのだ。
 http://www.brookings.edu/blogs/ben-bernanke/posts/2015/11/06-fed-communication?rssid=Ben+Bernanke
 まずはイエレン議長の公聴会証言。
 http://www.federalreserve.gov/newsevents/testimony/yellen20151104a.htm
 フィッシャー副議長の講演録。
 http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/fischer20151104a.htm
 最後にダドリー総裁の講演。
 http://www.newyorkfed.org/newsevents/speeches/2015/dud151104.html