経済政策をめぐり、米国の民主党が分裂している。
民主党の中道派シンクタンク「第3の道」が出した52ページのレポートが、党内分裂を際立たせている。
右派は経済成長ばかりにかまけている。トリクルダウン効果を期待してのことだ。しかし、左派は所得の不平等に対処するために、再分配ばかりにフォーカスしすぎている、と切って返す。
第3の道の主張は、中間層への増税や財政支出なしにスキル開発や雇用の成長、冨の創造を促進することで成長を促すことだ。
このレポートの要点は、米国の中間層が直面している経済的な問題は不公平さとはあまり関係がなく、むしろ抗いようのないテクノロジーの進歩やグローバル化の問題であることだ。
http://blogs.wsj.com/washwire/2015/11/06/economic-policy-splits-democrats/?mod=WSJBlog
これが第3の道のレポート。スキル、雇用、富の3分やにフォーカスして70もの政策提言を行っている。たとえば、スキル革命という言葉を使って、4歳から64歳にわたって学び続けることの大切さを強調している。そうしないと、21世紀の中間層はその雇用を維持し続けるだけのスキルを保持できないからだ。
http://online.wsj.com/public/resources/documents/ThirdWayReport11052015.pdf