英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

石器時代の財政政策

晴れ。 マクロブログより。財政政策は石器時代、もしくは中世のままでとどまっているとしている。 ゼロ金利制約に経済が直面すると、財政政策しか経済を動かすことができなくなる。この発想はケインズが財政拡張を唱えた1930年代と変わっていない。 現在、ユ…

アップル・ゴールドマンカード

ゴールドマンサックスとアップルがチームを組み、新しいクレジットカードビジネスを始める。何が起きているのだろうか。 新カードはアップルペイブランドを掲げ、来年初めにもスタートさせる。アップルにとっては初めて、顧客の財布に突入する動きであり、ゴ…

イランへの圧力

久しぶりに晴れ間が広がる。気温も少し上昇。 米国がイランへの圧力を強めている。最初の圧力は、イランの中央銀行が軍隊エリートにドルを供給している、というものだ。イランを国際経済が切り離す狙いがある。 具体的には、UAEと共同で行動し、米国財務省は…

ドル高の痛み

ドル化した世界において、ドル高はそこに生きる人々に苦しみをもたらしている。 https://www.wsj.com/articles/in-a-dollarized-world-a-rising-dollar-spells-pain-1525869836

米国人の解放

北朝鮮に拘束されていた3人のアメリカ人が解放された。米朝首脳会談を前にした措置である。ポンぺオ長官とともに米国に帰国している。 3人は1年以上拘束されていた。今後米朝が会談するうえで、外交上の障壁の一つが取り除かれた。トランプ氏とキム氏はシ…

原油80ドルへの道

曇り。今日も気温は低い。 トランプ氏がイラン核合意から離脱すると表明した後、原油価格が動意づいている。米国のイラン制裁により、原油供給が世界的に減少するのではないかという思惑からだ。 マーケットの需給はすでにタイトになっている。米国の原油先…

長期停滞の脅威は去らず

サマーズ氏の論考。長期停滞の脅威は依然として去っていないという。 米国の最近の失業率や成長率、欧州や日本の最近としては高い成長率をみると、長期停滞論の考えはもう終わった考えであると信じられるかもしれない。確かに現状は長期停滞の場面に直面して…

アルゼンチンを支援せよ

アルゼンチンはIMFに支援を求めている。ペソ安を食い止めるために金利が急上昇し、投資家の信頼を回復する途中だったが、IMFの援助が必要になっている。 マクリ大統領はテレビ演説でIMFに支援を求めていると発表した。国際的支援によって過去に直面した機器…

核合意離脱

雨。風も強い。 トランプ大統領はイランとの核合意から離脱すると表明した。前任のオバマ大統領が達成した成果を解体する動きである。トランプ氏は2015年に合意したイラン核語彙のことを、恐ろしく、一方的で、災厄のような取引である、と決めつけた。そして…

狙われるシティ

雨。 シティグループがアクティビスト投資家に狙われている。バリューアクト・キャピタルという投資家で、12億ドルの株式を保有している。機会があれば、株式を買い増す、としている。主要な大手米銀で同様の動きが出ている。 バリューアクトが出した書簡に…

イランのデモ

イラン国内でデモ活動が活発になっている。教師や鉄道労働者、バス運転手などがデモに参加している。これらはイランにおける労働組合デモの一環だ。経済的な困難に対する国民の不満が高まっていることの現れである。労働者の不満は雇用主だけでなく、イラン…

在韓米軍という交渉材料

曇り。今日は大雨予想。ゴールデンウイーク明けの日々が始まった。 在韓米軍の存在が交渉材料になりつつある、という指摘である。かつてはタブーであった在韓米軍の撤退が、トランプ氏とキム主席の会談を前に浮上している。 平和交渉によって、朝鮮半島にお…

なぜ賃金が上昇しないのか

なぜ賃金上昇が鈍いのか、NBERの一研究によると、企業経営の集中度が上昇していることが影響していると示唆される。 賃金上昇が鈍く、GDPに占める労働所得の割合が減少している傾向がここ数十年続いている。それは多くの説明が可能である。アウトソーシング…

ギリシャ銀行のいま

曇り。 久しぶりのギリシャ問題。ストレスをかけたところ、資本規制に抵触する銀行が出ており、155億ユーロ分の資本棄損が生じるという。ECBの調査による。 ギリシャの銀行は8年計画の救済プログラムが適用されている。今回の結果はギリシャ銀行の追加資…

失業率は3・9%

米国の雇用統計が公表された。失業率は2000年代以降で初めて、4パーセントを切った。 4月の失業率は第二次大戦後としては、もっとも低い水準となった。歴史的にも長い雇用拡大が続き、その勢いは減速する兆候が見えないからだ。株価は当初足踏み状態にあっ…

ゴマすり安倍首相

米国に影響を及ぼそうと世界の首脳たちがトランプ氏にゴマすりを行っている。しかし、大統領のエゴをいかにくすぐろうとも、結果は保証されず、逆に国内で反撃に遭う危険性もある。 冒頭に掲げられた写真は安倍首相とトランプ氏が握手する写真で、ゴマすりの…

アルゼンチンの三連続利上げ

晴れ。アルゼンチン情勢の続報である。 アルゼンチン通貨ペソを襲った災難が新興国市場を大きく揺らしている。左派や右派だけでなく、市場からも攻撃された、アルゼンチンのマクリ大統領は有権者や投資家に対し、経済改革をゆっくりと進める考えにこだわりを…

非ハルマゲドン

エコノミスト最新号より。 非ハルマゲドン、とでも訳すのだろうか。北朝鮮による核兵器開発の中止について。北朝鮮の存在にも関わらず、兵器管理は解きほぐされつつある。 https://www.economist.com/news/leaders/21741546-complacent-reckless-leaders-hav…

アルゼンチン・ペソ急落

新興国市場が動き始めた。 アルゼンチンは通貨ペソ防衛に動いている。新興国市場の動揺が原因である。 アルゼンチンの中央銀行は、前回の引き締めからわずか6日後に、政策金利を3%引き上げた。なんと33・25%である。中央銀行は50億ドルの為替介入に…

モルガンスタンレーの魔法の力

トランプ氏とポルノ女優との争いは、新展開を見せ始めている。ストーミー・ダニエルズ氏に金銭を支払ったことは、選挙運動の資金問題を突き付けている。 トランプ大統領と彼の顧問弁護士、ジュリアーニ氏の新たなコメントが、選挙資金規制に抵触していたので…

セダンをやめたフォード

晴れ。 先月、フォードがセダンの生産を取りやめ、今後はトラックやSUV、クロスオーバー車に集中していく考えを示した。これは消費者の需要に反応したものだろうか、それとも、燃費規制の穴に対応したものだろうか。より大きいことがより良いことなのか、検…

FOMC

FOMC。政策変更はなかった。しかし、今後少しずつ利上げを進めていく路線は継続することを示唆している。経済が安定して拡大し続けるために、だ。 https://www.wsj.com/articles/fed-holds-rates-steady-and-sees-strong-growth-in-hiring-investment-152528…

韓国駐留米軍を撤退せよ

曇り。連休後半が始まる。 ニュースで話題になっていた元記事。Foreign Affairsより。「朝鮮半島平和への真の道筋」と題されている。 板門店における12時間は、予期せざる平和の奇跡を生むことになった。板門店宣言により、金正恩氏と文大統領は戦争状態の終…

次の危機の震源

次の危機はどこから到来するのか。それは企業の債務が原因となるだろう、という。 https://www.economist.com/news/business-and-finance/21741377-corporate-debt-could-be-culprit-where-will-next-crisis-occur

金利3%の意味

エコノミストより。米国の長期金利が3%に到達した。その意味を検討している。 10年債の長期金利が4年ぶりに3%に到達し、投資家らは身震いしている。彼らの懸念は金利が1982年以降、長いこと低迷していたことだ。この時代は終わったのか。 この問いは債…

1000億ドルの自社株買い

曇り。 アップルの企業記事。1000億ドルの自社株買いと配当引き上げを計画している。引き上げは16パーセントの幅で計画している。これまでで最大の株主還元である。 このニュースが伝わると、株価は3・5%高値で推移した。アイフォンの売り上げが減速して…

マクロンの孤立

フランスのマクロン大統領の奇妙な孤立。FTより。欧州は同盟を必要としているが、フランスの大統領はそれを見つけようと奮闘している。 マクロン大統領は先週、米国議会でスタンディングオベーションを受けた。同じような扱いを欧州議会でも受けている。今週…

米欧貿易戦争

晴れ。 トランプ氏の課した鉄鋼関税の期限が近づき、欧州諸国は瀬戸際に立たされている。欧州の鉄鋼生産者は鉄鋼関税によってどれほどの打撃を受けるのか、かたずをのんで見つめている。 米国と欧州連合の間の貿易をめぐる手詰まりは月曜日の遅くまで持ち越…