晴れ。
マクロブログより。財政政策は石器時代、もしくは中世のままでとどまっているとしている。
ゼロ金利制約に経済が直面すると、財政政策しか経済を動かすことができなくなる。この発想はケインズが財政拡張を唱えた1930年代と変わっていない。
現在、ユーロ圏はゼロ金利制約下にある。ECBが現在展開している大規模な債券買い入れ策は、金利を下げる政策よりも実効性は不確かだ。もちろん、何もしないよりはよい。
しかし、ドイツの財務大臣に新たに就任する、社会民主党の政治家にとって、達成すべき目標は財政黒字を1%確保することだ。
そのドイツの経済黒字はGDP比で8%にもなる。この経常黒字の大きな理由は、財政があまりに緊縮すぎることだ。経常黒字の主な理由は企業部門の貯蓄過剰にある。おそらく公的な投資が増えれば、民間部門の設備投資が追加的に促されるに違いない。
だが、これはドイツだけの問題ではない。財政緊縮気味に運営されている点は、ユーロ圏全体にも当てはまる。これは金融危機前と同程度に緊縮気味の運営なのだ。
https://mainlymacro.blogspot.jp/2018/05/fiscal-policy-remains-in-stone-age.html