英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アルゼンチン・ペソ急落

 新興国市場が動き始めた。
 アルゼンチンは通貨ペソ防衛に動いている。新興国市場の動揺が原因である。
 アルゼンチンの中央銀行は、前回の引き締めからわずか6日後に、政策金利を3%引き上げた。なんと33・25%である。中央銀行は50億ドルの為替介入にも乗り出しているが、ペソ急落に歯止めがかかっていない。しかし、こうした措置もペソ急落に歯止めをかけられない。アルゼンチン通貨は過去最低水準にまで沈んでいる。
 原因はやはり米国の金融引き締めとそれに伴うドル高だ。新興国市場に甚大な影響が出ている。今のところアルゼンチンペソほどの大きな影響を受けている国はない。しかし、新興国市場へのセンチメントは難しくなっている。
 アルゼンチン以外ではロシアやトルコが注目されている。Libor金利が上昇し、人気のあるキャリートレードの足かせになっている。
 ラテンアメリカの借り手は、特にドルで借入を起こし、米国債金利上昇とドル高に大きな影響を受ける。
 https://www.ft.com/content/51f879b0-4ef3-11e8-a7a9-37318e776bab
 債券投資家は新興国市場から資金を引き揚げ始めている。
 https://www.ft.com/content/699a91bc-4f1a-11e8-9471-a083af05aea7