英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

在韓米軍という交渉材料

 曇り。今日は大雨予想。ゴールデンウイーク明けの日々が始まった。
 在韓米軍の存在が交渉材料になりつつある、という指摘である。かつてはタブーであった在韓米軍の撤退が、トランプ氏とキム主席の会談を前に浮上している。
 平和交渉によって、朝鮮半島において米軍が駐留する必要があるのか、という根源的な問いである。
 トランプ氏との会談の席において、キム主席がこの提案を持ち出すのではないかという観測が浮上している。少数派である韓国の平和活動家は長年、韓国に駐留している2万8500人の米軍の撤去を求めてきた。韓国の主権にとっての侮辱であり、平和の障害になっているという指摘である。この主張は北朝鮮の主張にも沿っている。
 しかし、一般論として米国や韓国は、米軍撤退という考えは見込みのない考えだとしてきた。この地域の平和を維持するには、米韓の軍事同盟が重要であると強調している。金曜日には国家安全保障補佐官のジョン・ボルトン氏がペンタゴンと韓国大統領府と一緒になって、ニューヨークタイムズの報道した、トランプ氏がペンタゴンに米軍撤退の検討を指示した、という記事を否定した。
 たとえそうであっても、この議論は過去1週間で勢いを増している。
 最近、韓国高官が寄稿したエッセイにおいて、もし1950年から53年の朝鮮戦争が公式に終了したということになれば、韓国における米軍の存在は変化を迫られる、と指摘した。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-troops-in-south-korea-emerge-as-potential-bargaining-chip-1525625173