英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

煽動政治家の台頭

晴れだが、強風。 フィリピンの次期大統領選で、ドゥテルテ氏が勝利した。選挙期間中も扇動的な発言が多く、海洋権益をめぐって争っている中国と二国間の話をを行う用意があると述べた。どうも最近、扇動的な政治家が目立っている。 ドゥテルテ氏には外交経…

遠のく6月利上げ

Duy教授。6月にFedが利上げに踏み切る可能性が遠のいたと論じている。 先週初めまで、6月利上げはまだあるのだと、金融政策担当者は「夢」を維持したがっていた。ロックハート総裁の講演である。 しかし、先週の雇用統計をみて、金融市場参加者は、Fedは吼…

リセッションの傷跡

曇りときどき雨。 職を失った効果が残り、低賃金と住宅の保有率に心理的な影響を与えているという報告である。 冒頭に引用される61歳の男性は、大学の独身寮に入りなおし、長らく放棄していた学士号を取得すべく勉強をしているという。2000年に職を失う前は…

ミニトランプの登場

曇り。今週前半は天気が崩れる見通し。 大統領選挙。地方における、あまり注目されていない共和党の政治家たちがトランプ氏の遠慮のない語り口、国家主義的なメッセージに魅せられている。トランプ氏の成功にあやかる側面もあるのだろうが、米国の地方政界に…

トランプの勝利

エコノミスト最新号。 トランプ氏の勝利は共和党だけでなく、米国にとっても災厄となる、と述べている。 160年に及ぶ共和党の歴史の中で、同党は奴隷制を廃止し、市民権法を成立させ、冷戦を終結に導くのに協力をしてきた。今後6ヶ月の間、共和党は過去の栄…

サウジの閣僚交代

少し風が強いが快晴である。連休最終日。 サウジのサルマン国王は政府の閣僚を交代させた。今回の後退劇は、サウジの石油依存体制からの脱却と外資導入のタイミングと一致している。いわゆるビジョン2030を推進するため、体制を一新する狙いが込められている…

パナマペーパー、漏洩者の告発

パナマペーパーについて、告発者が証言をしている。ガーディアン紙より。 http://www.theguardian.com/news/2016/may/06/panama-papers-source-breaks-silence-over-scale-of-injustices

「6月利上げ」後退

快晴。気持ちの良い朝である。 昨夜の雇用統計は事前予想を下回る、弱い数字だった。新規雇用者数の増加幅は16万人だった。昨年9月以降ではもっとも弱い水準だ。失業率は変わらず5パーセント。しかし、労働参加率は低下した。 今年に限っていうと、1ヶ月あ…

雇用統計の注目点

4月の雇用統計のプレビュー。事前予想では20万5000人の雇用者数の増加が予想され、失業率は5パーセントのままだという。 注目点の第一は今年の平均的な雇用者数の増加幅の勢いを維持できるか。平均では毎月20万9000人のペースで増えている。 第二は失業率…

トランプ勝利の余波

曇り。 トランプ勝利の余波。下院議長のポール・ライアン氏は、トランプ氏を共和党の大統領候補として支持するか、まだ決めかねていると話している。候補として決まるまでに、まだひと波乱ありそうだ。 トランプ氏は党を統合するために汗をかくべきであるし…

生産性低迷とトランプ

オーストリアでは難民危機を受け、右傾化が進んでいる。シュピーゲルより。 http://www.spiegel.de/international/europe/right-wing-populists-in-austria-aim-for-the-presidency-a-1090051.html これもシュピーゲルより。ドイツとイスラエルの友好関係に…

ロムニー・ロス

快晴。風もなく、よい天気である。 米国大統領選挙の話題である。トランプ氏がとうとう共和党の大統領候補となる見通しとなった。 ほとんどの人がドナルド・トランプ氏が大統領候補になると本気で考えていなかったときに、ニューヨークのこのビジネスマンは…

黒田サン、大胆になるときだ

黒田日銀に対する論評。ピーターソン・インスティテュートだが、なんともお粗末である。 先週、成長率やインフレ見通しが引き下げられているのに、金融政策を現状維持とした日銀の決定は、市場を驚かせた。日経平均株価は5パーセント以上も低下し、円高が進…

ダボスの嘘

これまた格差に関する論議である。 西側社会の多くは、よく知られているように過去20年間で一層不平等度が増した。コンセンサスの解釈によると、この不平等度の拡大は国際貿易のせいではなく、スキルのない労働者よりもスキルのある労働者をシステミックに優…

クルーズ脱落

朝方は猛烈な風と雨。だが、やがて落ち着いてきた。 しかし、マーケットは安心とはいかないようだ。市場は不安感でいっぱいであり、株価と原油価格は反落。円は2014年10月以来の円高水準となった。オーストラリアの中央銀行は火曜日、政策金利を0・25パー…

米国の所得成長率〜1979年以降

このペーパーは興味深い。ピケティが議論した米国の所得や福祉の成長を1979年から2011年まで調査したものである。 NBERのペーパーより。 エッセンスによると、中間層の所得成長率は年率0・1から0・7パーセントだった。これはゼロをわずかに上回る水準に…

プーチンとメルケルのばかしあい

タックスヘイブン問題。今度はアイスランドの大統領夫人がオフショアのタックスヘイブンを利用していたことが判明した。大統領自身は妻の金融取引について、一切知らなかったとコメントしている。 アイスランドではグリムソン氏が20年間にわたり、大統領職を…

フィリピンのディアスポラ

晴れ。 フィリピンでは多くの人が外国に出て働き、本国に送金してきた。しかし、このトレンドが最近転換しつつある。 長年、フィリピン人で職業的な野心を抱く人は、それを実現するのにもっとも確かな方法はフィリピンから外へ出ることだと知っていた。1970…

米国の新為替政策

ピーターソン研究所のバーグステン氏らが、米国の為替政策について論じている。 米国財務相の報告書は、為替操作国を名指しするのでなく、モニタリングリストを公表した。リストには中国、ドイツ、日本、韓国、台湾の5カ国が含まれている。これらの国は将来…

Fedの古い習慣

エコノミスト誌より。21世紀の経済学と題し、繁栄度合いを測ることの難しさを説いている。 GDPは経済的な豊かさを測る唯一のものさしである。物質的な幸福度を手短かに測定できる。しかし、GDPをめぐってはさまざまな議論が行われてきた。 1930年代の不況の…

トランプ勝利か

晴れ。久しぶりの更新。相変わらずパソコンの調子が悪い。ストレスがたまる。 米国の大統領選挙。インディアナ州の予備選挙を前にした世論調査で、トランプ氏がライバル候補に15ポイントリードを保っている。火曜日に行われるインディアナ州は、長らくクル…