英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

金利の接近

 米国を含めた欧州中核国と周縁国の国債金利が接近している。いわゆる「Club Med」と呼ばれる南欧諸国の金利は、過去5か月間で250ベーシスポイント低下した。そして、今後もこの傾向は継続すると考えられている。
 昨今のドル高円安も、同様の背景のもとで説明できる。ドル円相場は過去12か月で75円から90円に振れた。株高もそうだ。
 http://ftalphaville.ft.com/2013/01/11/1333092/the-great-eurozone-yield-convergence/
 カンザスシティ連銀のジョージ総裁のコメントを素材にした考察。ジョージ総裁は、長い間、ゼロ金利政策を続けることの弊害。将来の金融インバランスをひそかに引き起こしてしまう。金融の安定こそ、長い目で見て、中央銀行(この場合はFed)の求める2つの政策目標を達成できる、と結論づけている。
 これにDeLong氏が、民間部門はよりリスク性のある資産を保有していないと反論。さらに、Tim Duy氏が、財政当局と中央銀行が協力して、安全資産とリスク資産の交換を促進させることができるとの観点から、さらに考察を深めている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/01/fed-watch-safe-assets-and-the-coordination-of-fiscal-and-monetary-policy.html