英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

名目GDP目標政策

 晴れ。
 昨日は日銀の金融政策決定会合が開かれ、新たな金融緩和策(2%の物価目標とオープンエンドの基金買い入れ)が導入された。
 より景気刺激的な姿勢がアジア地域に投資マネーの流入をもたらす可能性があるが、将来の資産、債務バブルをもたらす恐れがある、とこの記事は警告している。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/01/22/bojs-new-easing-could-be-mixed-blessing-for-rest-of-asia/
 イングランド銀行のキング総裁が、後任のカーニー氏に対し、同行のインフレ目標政策を放棄しないよう求めている。英国の場合、財政再建を進めようとしている中で、景気浮揚策として金融政策の役割が非常に大きくなっている。「金融政策のみに頼ることは、万能薬ではない」と述べ、金融政策万能論を戒めた。
 さらに、”It cannot be for a central bank to design a programme of such supply initiatives, but in economic terms there has never been a better time for supply-side reform,”と述べてもいる。前段は白川総裁と似た趣旨のことを発言している。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/01/king-stands-by-inflation-targeting.html
 話題の名目GDP目標政策への疑念。カーニー次期総裁が昨年12月でトロントで講演した際に述べたことが、波紋を呼んでいる。インフレ目標から名目GDP政策への転換を訴えたのだ。
 しかし、名目GDP目標政策にはいくつかの問題がある。一つは、名目GDPのトレンドを計測するスタート時点が恣意的であることだ。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/01/king-stands-by-inflation-targeting.html
 http://www.voxeu.org/article/monetary-targetry-might-carney-make-difference