英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2007年のFed

 少し風があるが、今日も快晴。
 連日報道が続いているアルジェリア情勢。同軍の攻撃により、23人の捕虜と32人のテロリストが死亡したと伝えられている。サハラ砂漠の奥深で起きた事件について、欧米メディアも情報の少なさにいらだっている。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323968304578251590727557294.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 2007年にFedが金融市場についてどんな認識を持っていたのか、FOMCの詳細な議事録が公表された。その後に起きた金融危機について、その時点での問題の過小評価ぶりが明らかになった。バーナンキ議長は金融市場に中央銀行が介入することについて、できるだけ限定しようと考えていた。具体的には利下げをしたり、金融機関を救済することについて、葛藤があったようだ。
 その一方、バーナンキ議長の後継として最有力とみなされているイエレン副議長は、住宅市場のストレスを警告し、アグレッシブな行動に出るよう主張し、十分その先見の明を発揮した。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323968304578249664285846402.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 FT紙も同じテーマについて報じている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/abc16b8a-6193-11e2-9545-00144feab49a.html#axzz2IQgzAfj1
 Calculated Riskの批判が厳しくて、バーナンキ議長は"behind the curve"だと述べている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/01/2007-fed-transcripts.html
 それにしても、米国の公的情報の公開姿勢にはいつも感服させられる。日本も、この点はまだまだ見習うべき点が多いと感じる。
 http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomchistorical2007.htm