英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ビル・ゲイツと再生エネルギー

 いまや著名な投資家、あるいはお金持ちの慈善活動家ともいえるビル・ゲイツ。その彼が原子力開発計画、月面着陸計画に続く第三の科学プロジェクトとして注目しているのが再生エネルギーだ。彼は、政府は再生エネルギープロジェクトに数百億ドルのR&D費をかけるべきだ、と主張している。彼個人もグリーンテクノロジーへの投資を倍増させる計画を立てている。
 具体的には、すでに10億ドルをこの分野のアーリーステージ企業に投資している。バッテリーや次世代の原子力発電、空気中の二酸化炭素吸着技術の企業などだ。これらが成功すれば、ブレークスルーが起きうる。
 環境活動家からは、むしろ石油ガス会社の株式保有をやめるべきだ、と指摘している。しかし、ビル・ゲイツはそれはあまり効果がない、と退けている。むしろ新しい技術へのハイリスクの投資こそ重要だ、という。
 このままでは、2030年までに再生エネルギーはとても実用にならない、というのが彼の評価だ。太陽光発電はその一例。確かに唯一実用になる再生エネルギー源だが、パーフェクトではなく、蓄積もできないことが欠点だと指摘する。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4f66ff5c-1a47-11e5-a130-2e7db721f996.html?siteedition=intl#axzz3dvkny8sa