英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャ、最後の提案

 曇り。涼しい朝。今日は関東地方に寒気が入り込んで、荒れ模様との予報。錦織君は残念であった。
 ギリシャ情勢の続報。ギリシャ政府は新たな財政提案を検討しているという。月曜日に予定されている債権者団との衝突を避けるためだ。しかし、その提案の内容は、税収漏れをなくすことによる税収増に頼ったもので、債権者たちが求めている年金カットに踏み込んだものではない。依然として両者の間の主張に大きな隔たりがある。
 ギリシャ政府内部でも意見対立があるようだ。チプラス首相は非現実的なプランを支持する傾向があるのに対し、より現実主義的な閣僚もいて、彼らの提案をチプラス首相が支持するかどうか、焦点になっている。
 それにしても、写真でみるヴァロウファキス財務大臣はずいぶんカジュアルだ。財務大臣には見えない。
 http://www.wsj.com/articles/greece-considers-last-ditch-proposals-to-avoid-collision-with-bailout-creditors-1434823193
 ギリシャ問題について、サマーズ氏が寄稿している。
 今となってはありそうなことだが、ギリシャが欧州から離脱しても、それは欧州統合の失敗を意味しないといっている。ギリシャへの要求が仮に過大なものだとしても、欧州諸国の有権者に対し、ギリシャだけ異なるルールを適用するというのは、おそらく説明がつかないだろう。
 ここまで事態が膠着したのは、欧州共同体の参加国が、ギリシャ離脱の影響を恐れすぎたことにある。
 ギリシャ離脱は、けっして失敗ではない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/9c27c84c-1751-11e5-8201-cbdb03d71480.html#axzz3dfNlpI00