英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャ延長案拒絶

 晴れ。
 三大陸で起きた同時テロ事件のひとつであるチュニジア。観光客がチュニジアから逃げ出している。死者総数は39名にのぼり、同国にとって過去最悪の事件となった。
 チュニジアのテロ事件はカラシニコフライフルを持った青年がリゾート地でくつろぐ観光客たちに乱射したものだ。青年は射殺された。
 青年は23歳で、リビアやシリアに向けてテロ活動のために出発するテロリストの集積地の一つだ。目撃者の証言によると、彼はチュニジア人でなく、外国人を選んで撃ったという。
 http://www.wsj.com/articles/tourists-evacuate-tunisia-after-terror-attack-1435407962
 ギリシャが要求している救済措置の1ヶ月延長について、ユーロ圏側は拒否した。一方、ギリシャ議会は国民投票案を承認した。ただ、採決の結果は178対120で、国民投票案に相応の反対もあることがうかがわれる。
 しかし、財政再建案を拒否することはユーロ圏からの離脱を意味する。一方、世論はユーロ圏残留を求めている。
 土曜日にブリュッセルで開かれた会合で、ユーロ圏諸国はギリシャの1ヶ月救済延長要求を退けた。マーケットが開く月曜日にどのように市場が反応するか注目されている。ユーロ圏財務相会合の主宰者は、月曜日の反応は織り込み済みだと話した。
 ドイツのショイブレ財務大臣は「ギリシャはユーロ圏メンバーであり、今後もあり続ける」と明言したが、それをどのように実現させるかは言及しなかった。
 http://www.wsj.com/articles/greek-lawmakers-approve-decision-to-hold-referendum-1435450895
 今週金曜日は米国の市場が休場となる。このため、4日間の短い1週間だ。雇用統計も木曜日に発表される。市場の注目は何だろうか。
 何と言っても注目は木曜日の雇用統計。エコノミストのコンセンサス予想は6月は23万人の増加。5月の28万人よりは減速する。雇用の量が安定してくるとなると、注目は雇用の質だ。パートタイマーの割合がどの程度か。
 さらに、賃金上昇率(1時間あたりの平均賃金)も注目点の一つだ。5月は24・96ドルだったが、6月は25ドルを超えると予想されている。
 http://blogs.wsj.com/briefly/2015/06/26/5-things-to-watch-on-the-economic-calendar-74/