英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

利上げ前夜の英国

 久しぶりの晴れ間。さあ、サッカーW杯がスタートした。ブラジルは白星スタート。
 WSJのサイト上部には、ゴールアラートがついた。ゴールすると、音が鳴る仕組みのようだ。
 昨日木曜日のダウ株価指数は今年2回目の3桁下落。イラクの政情不安が原油価格の高騰を招き、株価に波及したと分析されている。
 http://online.wsj.com/articles/stocks-lower-after-data-1402575343
 そのイラク情勢。イラク国内でスンニ派による暴動が起き、イランや米国の介入、クルド地方の叛乱も招いて、複雑化している。オバマ大統領は「どんな手段も排除しない」と述べて、イラク情勢について、チームをつくって効果的な援助を検討していることを明らかにした。
 興味深いのは、同じシーア派のイランがシーア派が実験を握っているイラクに手を差し伸べようとしていることだ。イランの革命防衛隊をイラクに派遣した。
 http://online.wsj.com/articles/islamist-rebels-vow-to-march-on-iraqs-capital-1402562192
 イングランド銀行のカーニー総裁。利上げの準備はできていると述べた。英国は利上げ前夜にある。具体的には、最初の利上げはマーケットが考えているより早く起きうる、と述べた。カーニー総裁、最初のタカ派的発言、と指摘されている。
 市場参加者のコンセンサスは、最初の利上げは2015年の春と予想されている。カーニー総裁の発言を踏まえると、今年末にも利上げはあるかもしれない。
 次の選挙が来年5月に予定されており、政治的には利上げは悩ましい。利上げをすれば、野党の労働党から、生活コストを押し上げることになるのではないかと批判されかねないからだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e4cc44d0-f252-11e3-ac7a-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz34T72p1J5