英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ECB理事会異聞

 晴れ。風が強い。
 パリのテロ事件を受け、ドイツのメルケル首相らも参加して、400万人のデモ行進が行われた。雨にもかかわらず、行進にはお祭りの雰囲気も漂っていたとある。そして、ビートルズの「All You Need is Love」が歌われた。
 最近不人気だったオランド大統領は、今回の事件で支持率の回復に期待がかかる。テロ事件への断固とした対処の仕方が好感をもたれているようだ。
 一方、実務的には国境を越える取締りが厳しくなりそうだ。
 一方、テロリストたちの素性や事件の背景については、依然として詳しいことが分かっていない。兄弟は2011年にイエメンを旅行していたことがわかっており、アルカイーダから資金援助を受けていたと生前主張していた。
 しかし、米国の関係者によると、信頼できる情報を持っていないようだ。誰がスポンサーで、誰が主体となって犯行を指示したのか、というような点だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e8974d40-99a4-11e4-a3d7-00144feabdc0.html#slide0
 来週のECB理事会が近づき、ECBの量的緩和をめぐるあれこれの憶測記事が飛び交っている。
 欧州圏のインフレ率はマイナスに転落した。しかし、これは原油安のせいではないという。むしろ過去数年にわたる政策の失敗によるものだ、とこの筆者は主張している。
 欧州は2つの危機に見舞われている。ロシアのウクライナ侵攻と原油安だ。
 ドイツの賃金交渉では、物価安が影響を与えている。賃金の計算上、生産性に加え、物価の上昇分が加味される。しかし、物価がゼロ近傍にあるため、賃金計算上、労働生産性の向上分しか加味されない。これはそれほど上昇するものではない。
 ドイツでは2014年に2・4パーセント名目賃金が上昇したが、15年はそれより低くなることが予想されている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7db4d93e-97fb-11e4-84d4-00144feabdc0.html#axzz3OZac7w00